ワット
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ワット(単位W)とは、SI組立単位の一つで、仕事率並びに電力の単位である。蒸気機関を改良したイギリスの工学者ジェームズ・ワットの名にちなむ。
概要[編集]
仕事率は、単位時間あたりの仕事[注 1]だから、その単位はJ/sとなる。(SI基本単位にまで分解するとkg・m2/s3となる。)しかし、より簡潔に表すべく、ワットという固有の単位が制定された。
1Wは、質量が1kgの物体を1m/s2の加速度で加速させながら1m動かすのに1秒かかった際の仕事率に相当する。また、電力は電流が物体に対してした仕事(普通の力学的な仕事の他、発熱の様な熱力学的な仕事も含む)の仕事率に他ならないため、ワットは電力の単位としても使われる。1Wは、1Vの電圧で1Aの電流が流れた時の電力に等しい。
重さ200gのじゃがいもを、秒速50cm/sで吊り上げる時の仕事率が、だいたい1Wである。電力で1Wまかなう時の電気代は、1円/日ぐらいである。
関連項目[編集]
注[編集]
- ↑ 具体的には、仕事をかかった時間で割って計算される。