コンサータ
コンサータとは、メチルフェニデートを主な成分とする精神刺激薬の一種である。主にADHDの症状を抑えるために処方される薬である。[1]
概要[編集]
ADHD患者向けに開発された薬で、[1]一時的に集中出来る。リタリンはコンサータと主成分が同じであるが、リタリンは普通の錠剤、コンサータは徐放製剤と製薬方法が異なっているほか、適応する症例も異なるものである。
2007年ころからのリタリンの不適切な処方が多発したことを受け、特定の医師と薬局でないと処方できなくなっている。
ADHD向けの投薬治療として第一選択として用いられることも多く、同様に処方されるストラテラよりも効果を実感しやすいのがメリットである。 薬価は高く、コンサータ錠18mgは235.8円/錠となっている[1]。
副作用[編集]
副作用として、常人やまだ慣れていない人は朝飲んだら、昼頃力尽きる。また、皮膚が一時的に変色したり、頭痛がしたりする。 また、併用してはいけない薬があったり、人によってはとても反動が強く出る場合がある。覚醒作用を有しているため、飲み始めの時間が遅いと夜間の睡眠の妨げになることも多い。
その他、主たる副作用として食欲減退、体重減少があるが、まれに体重が増加する者もいる。 精神刺激薬精神病を引き起こすことがあり、統合失調症、精神病性障害、双極性障害がある場合は、精神病症状、躁病エピソードの悪化につながる。[1]
問題点[編集]
メチルフェニデートを服用すると集中力が上がるといわれており、普通の人がリタリンを飲んで受験に臨む場合もあったが、コンサータは体内で長く穏やかに効力を発揮するように製剤されているため、常人が服薬しても効果は薄いとされている[2]。また、リタリンを集中力を高める薬として濫用された経緯から処方できる医師と薬局(店舗単位)が厚労省への登録制となり、店舗によってはいつも使用している薬局が使えないということも珍しくない[3]。
徐放剤とすることで濫用性や依存性への対策としているものの、薬価が高く公的支援を受けない場合は一カ月3000円以上(3割負担)の負担となる。