マジシャンズ・ヴァルキリア
マジシャンズ・ヴァルキリアは、コナミデジタルエンタテインメントが開発・販売するトレーディングカードゲームである遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームに登場する光属性魔法使い族のモンスターカードである。その特徴的な能力とイラストから、多くのプレイヤーに親しまれている。
概要[編集]
マジシャンズ・ヴァルキリアは、2005年8月11日に発売されたブースターパック「CYBERNETIC REVOLUTION」で初収録されたウルトラレアカードである。その高い攻撃力と、相手の魔法使い族モンスターからの攻撃を阻む永続効果を持つことから、当時の環境において強力なカードとして認識された。
カードとしての性能[編集]
マジシャンズ・ヴァルキリアは、以下のカードテキストを持つ。
- レベル:4
- 属性:光
- 種族:魔法使い族
- 攻撃力:1600
- 守備力:1800
- 効果:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は他の魔法使い族モンスターを攻撃対象に選択できない。
この効果は、魔法使い族を中心としたデッキにおいて、他のモンスターを守る壁としての役割を果たすことができた。特に、攻撃力の低い魔法使い族の効果モンスターを安全にフィールドに維持し、その効果を発動させるための時間稼ぎとして有効であった。
戦略と運用[編集]
マジシャンズ・ヴァルキリアは、主に魔法使い族をテーマとしたデッキ、通称「魔法使い族デッキ」において採用されることが多かった。特に、黒魔術の呪符や見習い魔術師といった、他の魔法使い族モンスターとの連携を前提としたカードと組み合わせることで、その真価を発揮した。
また、その守備力の高さから、守備表示で召喚し、相手ターンの攻撃を凌ぐといった使い方もされた。リバースモンスターではないため、召喚したターンから効果が適用される点も強みであった。
関連するカード[編集]
マジシャンズ・ヴァルキリアは、その効果の性質上、以下のカードと特によく組み合わせられた。
- ブラック・マジシャン: 遊戯王を代表する魔法使い族モンスターであり、マジシャンズ・ヴァルキリアの効果で攻撃対象から守ることが可能であった。
- 見習い魔術師: 魔法使い族モンスターをリクルートする効果を持つ。マジシャンズ・ヴァルキリアがフィールドにいることで、安全にリクルートしたモンスターの効果発動を狙えた。
- ディメンション・マジック: フィールドの魔法使い族モンスターをリリースして相手モンスターを破壊する速攻魔法。マジシャンズ・ヴァルキリアをリリースすることで、相手の妨害をしつつ展開に繋げることができた。
- マジシャンズ・サークル: 魔法使い族モンスターが攻撃宣言された時に発動できる罠カード。デッキから攻撃力2000以下の魔法使い族モンスターを特殊召喚できるため、マジシャンズ・ヴァルキリアを起点に展開を広げることができた。
登場作品[編集]
マジシャンズ・ヴァルキリアは、遊☆戯☆王デュエルモンスターズGXのアニメオリジナルエピソードに登場する「ヴァルキリアの使者」というキャラクターが使用したカードとしても知られている。この登場により、カードの人気がさらに高まった。
豆知識[編集]
- マジシャンズ・ヴァルキリアのイラストに描かれている女性は、北欧神話におけるヴァルキリーをモチーフにしていると言われている。
- 彼女は、遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームにおいて、比較的初期に登場した女性型の魔法使い族モンスターの一体であり、その後の多くの女性型モンスターの系譜に繋がる存在である。
- 2024年に発売された「RARITY COLLECTION -QUARTER CENTURY EDITION-」では、クォーターセンチュリーシークレットレアとして再録され、再び注目を集めた。
関連項目[編集]
参考書籍[編集]
- 遊戯王カード大全集(集英社)
- Vジャンプ(集英社)