マイナーアドイレブンスコード

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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マイナーアドイレブンスコードとは、マイナーコードに完全11度を加えたコード。度数は、ルート、短3度、完全5度、完全11度。コードシンボルは「□m(add11)」。ルートがCならCm(add11)と表記し、構成音は「ド.ミb.ソ.ファ」。構成音間の音程は、短3度、長3度、短7度。テンションコードの一つであり、片手で入力する場合は、テンション音を1オクターブ下げて弾く。これにより、完全11度のテンションは、完全4度となり、Cm(add11)の構成音表記は、「ド.ミ♭.ファ.ソ」、度数は「1,♭3,4,5」、構成音間の音程は、短3度、長2度、長2度となる。

ルート以外の残りの部分は、隣との音程差が全て長2度で、第3音省略した残りの和音はsus4。

このコードが含むスケールは、長調、ハーモニックマイナースケールの短調に収まるコードである。ハーモニックマイナースケールで、I番目の三和音に第4音を加えたもので、ハーモニックマイナースケールの第1音、第3音、第4音、第5音でできた四和音。相対的に短調の調性感は濃くなる。Cm(add11)は、ハ短調の和音機能はトニックなので、短調の曲の最後で、終了感を和らげるコードとして使われる。響きとしては、元のマイナーコードよりは暗さがやや薄れ,マイナーコードの暗さ・重たさがややマイルドになり,やや明るくなり、おしゃれで爽やかな響きで、浮遊感もある。基本的な響きはマイナー・コードに共通する部分がある。