正帰還
(ポジティブフィードバックから転送)
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正帰還とは、ある系において何らかの変化がその変化に対して同方向の変化をさせること。正のフィードバックやポジティブフィードバックとも。
概要[編集]
正帰還においては、変化が自身を強化することによって系に大きな変化を及ぼすことがある。 正帰還は、生物学や制御工学など幅広い分野において系のわずかなズレが大きな違いを生み出す役割として登場する。
対義語[編集]
対義語は、負帰還(負のフィードバック,ネガティブフィードバック)である。
生物学[編集]
遺伝子の発現などにおいて正帰還の仕組みが存在する。
アルベド効果[編集]
地球の気温を決定するのに重要な要素にアルベド効果があるが、これは正帰還の側面をもっている。 例えば、地球が寒冷化すると地球表面の氷で覆われる面積が増加し、氷は光(のエネルギー)を反射しやすいのでさらに地球を寒冷化させる。 逆に、地球が温暖化すると氷が解けて逆のプロセスが進行する。
制御工学[編集]
フィードバック制御をはじめとする制御には負帰還の概念が使用されていて、これが正帰還になると発振などの問題を起こす。