ファデーエフ方程式

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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ファデーエフ方程式とは三粒子系におけるあらゆる可能な相互作用を完全な量子力学的定式化で記述する方程式である。この方程式はソ連及びロシア物理学者リュートヴィク・ファデーエフによって導入された。この方程式は反復的に解くことができ、一般的に2つの個々の粒子間の相互作用を記述するポテンシャルを入力パラメータとして用いる。三粒子間の力を考慮する項も方程式に導入が可能である。

ファデーエフ方程式は、量子力学における三体問題の非摂動論的定式化において最もよく用いられる。古典力学における三体問題とは異なり、量子三体問題の解は一様収束する。

原子核物理学において、強い相互作用重水素ターゲットを用いた(n,2n)及び(p,2p)反応において、ファデーエフ方程式を用いて解析される。強い相互作用は一連の分離可能なポテンシャルで近似される。2つの陽子間のクーロン相互作用は、分離可能なポテンシャルへの展開が収束しないので、別の問題を呈する。