ハラブジャ事件とは、イラン・イラク戦争が行われていた1988年、両国の国境付近のクルディスタンで化学兵器が使われた事件。
クルディスタンのハラブジャで化学兵器が使われ、数千から1万人のクルド人が死傷したとされている。
クルド人はイラク、イランの国境付近に住み、イラクからもイランからも憎まれていた。しかも、クルド人が敵の味方をすることを、イラン、イラクの双方が、警戒していたのである。
化学兵器の使用を辞さないことをイラクがイランに示すために、イラクがクルド人を殺傷した可能性が高いとされている。しかし、イランが、イラクの仕業に見せ掛けるために化学兵器を使用したという説もある。