ノックダウン生産

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ノックダウン生産(ノックダウンせいさん)、ノックダウンとは、自動車等の工業製品で部品のセットを輸出し、組立を現地工場で行う輸出方式。或いは部品のセットの状態で出荷しておいて、組立をメーカー以外の者が行うもの。

概要[編集]

ノックダウンの本来の意味は人を打ち倒す、物を打ち壊すだが、そこから転じて

  1. 輸送のために製品を分解すること
  2. 製品が容易に分解・組立できるようになっていること
  3. 部品を輸送し、輸送先で組み立てること

という意味合いをするようになった。

部品単位で運べば完成品で運ぶよりも多く運べる、輸送事故で失われるリスクを減らせるなどのメリットだけでなく、多くの国家で自国の産業や雇用の保護・育成を目的に、完成品に対する関税を高く設定しているが、部品単位で輸出して現地で組み立てる方式の方が、相手国に工場を作って現地人を雇用する費用を考慮してもトータルでは安く済む等の理由で行われる。

自動車のノックダウン生産[編集]

すべての部品を本国から輸送して現地で組み立てる方式と、主要部品のみ本国から輸送してその他の部品は現地調達とする方式の2種類がある。

国策で外国資本の工場を誘致している場合、部品の現地調達率を数値目標に設定してくることが多い。現地調達率をクリアしない場合でも、現地人を雇用することで目標をクリアしたとみなすこともある。

本国から輸送する部品は製造に高度な技術や精密性が求められるエレクトロニクス部品やエンジン本体が多く、現地に金型とプレス機を設置して本国から指導員を送り込めば生産できる板金部品を現地調達とする場合が多い。

鉄道車両のノックダウン生産[編集]

基本的に鉄道車両は鉄道会社外部の専門メーカーで製造されるが、国鉄の分割民営化でJRが発足すると、社内技術力の向上という名目でJRの自社工場で車両をノックダウン生産する例が出た。

鉄道車両の場合、構体と各種機器類を外部のメーカーの工場で製作し、鉄道会社の工場に搬入。鉄道会社の工場で組み立てを行う。車体をある車両メーカーが製作し、それを別の車両メーカーに運んで艤装や仕上げを行うという例もある。

兵器のノックダウン生産[編集]

技術力に勝る大国が同盟国に兵器を供給する手段として、ノックダウン生産を認めることがある。