トヨタ・ヤリス

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ヤリス(YARiS)とは、トヨタ自動車が製造するハッチバック型コンパクトカーである。

2020年までの日本市場においてはヴィッツの名称で販売されており、欧州市場での名称であるヤリスに統合されたものである。

スポーティーな走行性能を強調した車で、スポーティーなボディスタイルの形状で、スポーティーハッチバックで、ハンドリングがスポーティー感覚を強調し、爽快な運転感覚で、クリーンなスタイリングの印象に仕上げてある。

タイヤ外径は600mmで、ノーマルサイズである。室内の床から着座位置・運転席の椅子の底部までの最高の高さやダッシュボードまでの高さは比較的低く、荷物室の床とボンネットの高さは比較的低く、低重心で、視界が下までよく見える。

室内空間の広さは、リアシートは広いとはあまりいえないが、足元空間は相応に確保され、室内空間や荷物室はやや大きく確保されている。後席(2列目シート)ではどれか1つ畳むだけで、荷物室の容量は広く感じる。

ボディサイズは、全長が3.7mを下回り、全幅1695mmのMSサイズ、コンパクトカーなので、小回りが利き、商店街や住宅街といった町中での取り回し性が優れ、狭い場所でも運転がしやすい。

概要[編集]

トヨタの世界戦略車の一つであり、同車におけるコンパクトカー市場ではかなり重要な車種である。派生車種が多く、ヴィッツと名称を統合した後もコンパクトなクロスオーバーSUVヤリスクロスや公式チューニングカーのGRヤリスなどが開発されてきた経緯がある。なお、新興国向けのヤリスと北米向けのヤリス、そして日本と欧州向けのヤリスは名称が同じな別な車となっているという特徴もある。

本項では日本市場向けのヤリスについて記述していく。

210/10系[編集]

新たに開発されたGA-Bプラットフォームを採用し、同プラットフォームを初めて搭載した車種となっている。足回りの開発については欧米市場におけるコンパクトカーに強みを持つフォルクスワーゲンを研究したといわれており、ヤリスのリアサスは車体がロールしたときにタイヤが外に向く(トーアウト)現象をトレーリングアームを前後方向に並行して配置し、トーコレクトブッシュでそれを抑制しようという設計がなされている。これはVWの伝統的なサスペンション方式でもあり、主戦場である欧州市場を睨んだものとなっている。一方、これはFFモデルの場合であり、AWDモデルの場合はAWD機構を収めるためにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用している。一般的にダブルウィッシュボーンは乗り心地や路面追従性などの性能重視で搭載されることが多いが、ヤリスの場合は省スペースで十分な性能を発揮するために同方式を採用したというユニークな理由になっている。

搭載されるエンジンは1Lと1.5Lのガソリン、1.5Lガソリンハイブリッドの3種類となり、1LガソリンがKSP210、1.5LガソリンがMXPA10、1.5LハイブリッドがMXPH10という型式名になっている。すべて3気筒エンジンである。

エンジンルームには3気筒エンジンが横置きされており、全長が短いことを利用してフロントサスの配置自由度が上がったことで乗り心地を良くする設計ができたといわれている。

このクラスとしては珍しく、ガソリン車にタコメーターが全車標準装備されるほか、トランスミッションもCVTと6速マニュアルミッションが選べるなど「クルマを操る楽しさ」を体感するのには十分な装備となっている。また、かつてヴィッツのワンメイクレースであったネッツカップのようにヤリスのワンメイクレースである「ヤリスカップ」も開催されており、モータースポーツへ親しみやすいクルマという役割も継承している車である。

GRヤリス[編集]

GRブランドで販売されるホットハッチであり、「ヤリスに似せたナニカ」という呼び声もあるあやしいクルマである。なお、トヨタが製造するAWDスポーツカーとしては1999年以来となる。

GRヤリスは世界ラリー選手権に参戦可能なホモロゲーションモデルとして開発・製造が進められた車であり、名称や見た目は似ているものの実際別の車種として開発されている。大きな違いはヤリスが5ドアハッチであるのに対してGRヤリスは2ドアハッチである。また、全幅が1700mmを超えるため3ナンバーサイズとなっている。

駆動方式はFFとAWDが用意され、AWDシステムはモーター駆動のE-FourではなくGR-Fourというセンターデフ式のAWDシステムを採用している。

トランスミッションは6速マニュアルのiMT(インテリジェントMT)か8速ATのGR-DATが選択でき、さらにRSグレードのみスポーツCVTが設定されていた。また、サイドブレーキはスポーツ走行を見据えて従来の手引き式になっており、2024年の一部改良時にはまさかの純正オプションで縦引き式を選択できるようになった。

搭載されるエンジンはRSグレードのみヤリスと同様の3気筒1.5Lガソリンエンジン(M15A-FKS)が搭載され、それ以外のグレードには3気筒1.6LターボのG16E-GTSが搭載される。このエンジンは3気筒ながら272PS(販売当初)/300PS(2024年以降)を発揮するエンジンであり、工場で熟練工が手組みで製造するというぜいたくなエンジンとなっている。また、シリンダー内の圧力を示す指標であるBMEP[注 1]、が28.72barであるとされ、それまでの国内エンジン最高であったスバル・EJ20の26.6barを大きく上回る数値をたたき出している。なお、ECUチューンやブーストアップだけで410PSを超えるらしく[注 2]、それでいてエンジン自体にダメージがみられないことからアフターパーツ屋泣かせと言われている。

ライバル[編集]

ヤリスと競合する自動車はいくつかあり、コンパクトカー市場においてはホンダ・ヴィッツスズキ・スイフト日産・ノートなどがFFの5ドアハッチバックとしてシェアを争っている。また、同じトヨタでもトヨタ・アクアトヨタ・カローラスポーツとも需要の取り合いになっており、各社がしのぎを削っている。

GRヤリスの場合はスバル・WRXホンダ・シビックタイプRなどの高性能AWDスポーツカーなどが視野に入ってくる。また、GRヤリスと同じエンジンを搭載したGRカローラも存在しており、近年の日本メーカーには珍しく複数のスポーツカーを同時展開している。各メーカー共に本格的なスポーツカーは1から2車種ほどであるのに対し、トヨタはGRブランドでGR86やGRスープラなど4車種を同時展開しており[注 3]、他メーカーよりも抜きんでている。

スペック[編集]

  • 販売期間=2020年2月~
  • 年式=2021年5月式
  • 車種名・正式名=
  • 型式、車台番号=6AA-MXPH10
  • グレード=ハイブリッドG
  • 全長=3940mm
  • 全幅=1695mm
  • 全高=1500mm
  • ホイールベース=2550mm
  • 室内長=1845mm
  • 室内幅=1430mm
  • 室内高=1190mm
  • ナンバープレートの分類番号=5ナンバー
  • トランスミッション及び足踏みペダル、シフト=CVT
  • 駆動方式=FF
  • シャーシ=普通のシャーシ
  • 車種=ハッチバック
  • ボディタイプ=ハッチバック
  • タイヤサイズ=「175/70R14、タイヤ外径600mm」
  • ドア数=5ドア
  • シート列数、シート数=2列シート、5シーター
  • 乗車定員=5人乗り、5シーター
  • 最低地上高=145mm
  • 最小回転半径=4.8m
  • バックドアの開閉=跳ね上げ式
  • バックドア開けると、全長が「+?mm」加わる
  • 車両重量=1060kg
  • エンジン型式=M15A-FXE
  • エンジンの種類=直列3気筒+モーター
  • 排気量(総排気量)=1490cc
  • パワーユニット(エンジン容量)=約1.5L、1.5L、略:1.5
  • 燃料(使用燃料)=レギュラーガソリンベースのハイブリッド
  • チェンジレバー=P,R,N,D,B
  • エンジンブレーキの機能=
  • バック音及びライト消し忘れ警告音の音高の周波数=約Hz
  • ハンドル直径=cm
  • ハンドルの太さ(厚さ)=cm
  • ハンドル位置=右
  • フューエルリッドの位置=
  • フューエルリッドのふたの最長の長さ=縦:14.8cm、横:15.1cm
  • スピードリミッター=km/h
  • タコメーターのカウント=まで
  • メーターの数字の文字の角度=
  • トリップメーターの走行距離表示の桁数=?桁
  • メーターの位置=運転席正面
  • 燃料タンク容量=36L
  • 平均燃費=約35.8km/L
  • 航続距離(1回満タン走行距離)=約1288.8km
  • ブレーキの機能=ABS標準装備
  • ボンネットの縦の長さ=70cm
  • 地面からボンネットまでの最高の高さ=95cm
  • 室内の床からダッシュボードまでの最高の高さ(床マット無し、運転席の正面のみの最高の高さ)=?cm
  • 室内の床から運転席の椅子の底部までの最高の高さ(床マット無し、椅子の中央部?)=?cm
  • フロントガラスの広さ=横:127.8cm、縦(ガラスに沿った場合):73cm
  • フロントガラスの色=全体が無彩色・無色透明
  • リアガラス(バックドアのガラス)の広さ=縦:39.8cm、横:93.7cm
  • フロントフェンダーの最長=縦:63.6cm、横:70.5cm
  • リアフェンダーの最長=縦:64.7cm、横:71.9cm
  • アクセルペダル=縦:?cm、横:?cm
  • ブレーキペダル=縦:?cm、横:?cm
  • パーキングブレーキの位置=レバー式(サイドブレーキ)
  • 内蔵ルームミラーの最長の広さ=縦:?cm、横:?cm
  • ルームミラーの設置場所=フロントガラスに引っ付いている
  • 燃料残量警告灯の色=?、色相の角度:?°
  • メーターの各ランプの色、各表示灯、各警告灯の色=「色数:?」/「色相の角度:?°…?」
  • メーターライト発光式=
  • テールランプ=
  • ヘッドランプ=
  • チルトステアリング機能=手動式
  • エンジンスイッチ(エンジンスターター)=イグニッションスイッチ、プッシュ式?、プッシュスタート
  • ドアミラーの鏡像の最長の広さ=縦:?cm、横:?cm
  • カーオーディオ挿入スペース外径=縦:cm、横:cm
  • 生産国=日本、日本発売モデル
カーオーディオ専用機器\スペック オーディオCDドライブ対応メディア オーディオCDドライブ対応ファイル形式 巻戻し(早戻し)/早送り カーオーディオ機器の長さ 音量
CD-R、CD-RW MP3 縦:cm、横:cm 0~
その他 CD-R、CD-RW MP3 縦:cm、横:cm 0~

外部リンク[編集]

注釈[編集]

  1. 正味平均有効圧といい、排気量の異なるエンジン同士の性能を比較する際の基準となる指標
  2. パイピングなどは必須と思われるが詳細は不明
  3. GRコペンを含めれば5車種