デニソワ人
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デニソワ人(デニソワじん、Denisova hominin)は、前期・中期旧石器時代にアジア全域に分布していたと考えられる旧人類の絶滅種、または亜種である。デニソワ人の遺骨自体の出土は少ないが、現生人類との混血がDNAの証拠から判明することが多い。正式な種名は、より完全な化石が発見されるまでは確立されない。
概要[編集]
2008年にロシアのアルタイ山脈にあるデニソワ洞窟にて骨が発見された。遺伝的にはホモ・サピエンスよりもネアンデルタール人に近いとされる。
ホモ・サピエンスとの混血が確認されており、メラネシア人やアボリジニといったオーストラロイド系の集団にデニソワ人の遺伝子が多く受け継がれている。特にフィリピンのアエタ族の遺伝子は約5%がデニソワ人に由来する。また、チベット人の高山環境への適応に関する遺伝子もデニソワ人からの由来であると見られる。