ディラック演算子とは二階演算子(よく使われるものはラプラス演算子とそれに類似するもの)の平方根である微分演算子の総称である。つまり、二階演算子 Δ {\displaystyle \Delta } に対してディラック演算子 D {\displaystyle D} は、
高エネルギー物理学では、これはしばしば緩和され、 D 2 {\displaystyle D^{2}} の部分が Δ {\displaystyle \Delta } と一致することだけが仮定される。
名前はイギリスの物理学者のポール・ディラックにちなむ。
ここで e i {\displaystyle e_{i}} は点における直交基底、 ∇ {\displaystyle \nabla } は接続性、 ⋅ {\displaystyle \cdot } はクリフォード代数である。そして、その二乗は
となる。これはディラックのラプラシアンと呼ばれ、関数に対してはラプラス=ベルトラミ演算子と一致するが、全ての次数の形式に対しても定義できる。