ダンジョン飯

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

『ダンジョン飯』(ダンジョンめし、DELICIOUS IN DUNGEON)は、九井諒子による日本の漫画作品。

概要[編集]

『ハルタ』volume11(2014年2月)より連載されている。九井諒子初の長編漫画作品で、ダンジョンにいるモンスターを食べるというファンタジー漫画。

ストーリー[編集]

ライオスは、シュローとナマリも含めて6人で冒険者パーティーを組み、ダンジョンを攻略していた。

ライオスたちはダンジョンでレッドドラゴンと戦うも、ファリンがレッドドラゴンに丸のみにされてしまう。ファリンはみんなを魔法でダンジョンから脱出させたものの、ファリンだけドラゴンの腹の中に取り残されてしまう。さらに、シュローとナマリが脱退を申し出る。

ライオス、マルシル、チルチャックの三人はファリンがドラゴンに消化される前に助けるために再びダンジョンに潜ることにする。排泄物となった後に蘇生できるかは不明な為、途中で出会ったセンシと一緒にレッドドラゴンがファリンを消化するまでのリミットと考えられる一か月の間に助け出すために、ダンジョンのモンスターを食べながら進んでいくことになる。

登場キャラクター[編集]

主要キャラクター[編集]

ライオス・トーデン
声 - 熊谷健太郎、依田菜津(幼少)
トールマン(この世界での人間)。26歳。
ギルドのリーダー。魔物好きであり、動く鎧をも食べたがる程。
マルシル・ドナトー
声 - 千本木彩花
エルフの女性。50歳だが、かつてファリンと同じ魔法学校にいた。
魔物を食べるということに一番抵抗を示しているが、空腹には勝てずにおいしいものなら食べてしまう。
皆に隠していたが、黒魔法が使える。
父の早逝[注 1]やペットの死から、親しい者が先に死ぬこと、厳密には「ハーフエルフゆえにどの種族より寿命が長い自身だけが置いていかれること」にトラウマを抱いており、ファリン救出への強い動機となっている。 また、寿命の違いが人種間の対立や溝の元と考え、人種間の寿命を同じにすることを願って古代魔術に関わるようになった経緯がある。
魔術の知識は豊富で、学生時代は「学校はじまって以来の才女」と言われるほど勉学では優秀だった[2]が、ファリンとの出会いをきっかけに実地体験が乏しいことを自覚し、実践不足が露呈してしまった経験を持つ[3]。また運動能力が低いためパーティの足を鈍らせてしまい、それをチルチャックに悪し様に言われたため、自分が旅の妨げになると落ち込んだこともあった。しかしライオスから、彼女の魔法を頼りにしていることや、深層まではその力を温存したいという方針を聞かされ、一応ながらチルチャックからも謝罪を受けて立ち直っている。
本編中では頼りない面が度々みられるが、ファリンを勧誘するためにライオスと出会った際、トーデン兄妹の「不慣れなマルシルを助け、実力を認めさせる」という企みの下で浅い層を探索した際にも、経験不足を補ってあまりあるほどの実力と理論を有していた。しかし、その直後にスライムによる窒息死とファリンによる蘇生を体験した事で、自身の「夢」に近付ける古代魔術への興味が爆発し、似た目的で冒険をするライオスからの勧誘によって加入した。
シスルとの決戦ではワームの吐く毒霧を浴びて死亡。しかしライオスと和解したシスルが翼獅子に欲望を食われた際に最期の力を振り絞ってマルシルを蘇生させ、チルチャック、センシ、イヅツミは彼女が蘇生した。翌日カナリア隊が追い付き、チルチャックの提案でイヅツミと共に屋根裏に隠れるも、嘘の苦手なライオスの行動でその所在がばれ、ミスルンと対峙する。「宮廷魔術師の娘」という洗脳されたチルチャックの一言で、パッタドルがエルフ側の宮廷であると勘違いした事で、それに乗る形で一度は事態が収まりかけたが「エルフの女王は混血種を認めない」事から話が本線に戻り、再びミスルンと対峙。ミスルンによる身体検査(翼獅子を封印した本の捜索)を憂いたパッタドルによって生じた隙で翼獅子を解放、ミスルンの更なる猛攻についに迷宮の主になることを宣言。鎮圧されたカナリア隊を尻目に翼獅子と行方をくらました。
その後、地上と地下を平面上にひとつなぎにし、翼獅子に洗脳されるような形で気持ちを鼓舞し、魔物軍団を率いてミスルンらと対峙した。さらには迫りくるミスルンを殺害し、カナリア本隊とも戦っている。
チルチャック・ティムズ
声 - 泊明日菜
ハーフフットの男性。幼いように見えるが29歳。ダンジョンの罠の解除などを行う。
実は妻子持ち。冒険にうつつを抜かす彼に妻子から愛想尽かしされ、家族とは長年会っていない。
雑誌掲載分では「ハーフリング」の「ヌルチャック」と表記されていたこともあるが、単行本では「ハーフフット」の「チルチャック」に統一されている。
メイジャック
チルチャックの長女。愛称は「メイ」。容姿が最もチルチャックに似ている。彼女も鍵師であり、愛想は悪いが腕はあるとして、チルチャックにもしもの事があった時の代理に推薦されている。
フラートム
チルチャックの次女。愛称は「フラー」。結婚願望が高いが、同族はケチで貧相なため、裕福なドワーフを好んでいる模様。そのためか、食事会に呼ぶ際、センシと会わせる事をチルチャックは良くは思ってはいない。
パックパティ
チルチャックの末娘。愛称は「パティ」。最後にあった時には竜の糞を売っていた模様。多少人生を舐めている節があるためそのうち痛い目にあうだろうとチルチャックに予測されているが、同時にうまく立ち回るだろうとも思われている。
センシ
声 - 中博史、大隈健太(若いセンシ)
ドワーフの男。112歳。大サソリと歩き茸を食べようとしているライオスらに声をかけて調理方法を教える。そして、ライオスらがレッドドラゴンのところに行くと聞いて、レッドドラゴンを調理してみたいとライオスらに同行することになる。
ダンジョンで10年以上魔物食の研究をしているらしく、魔物を調理する腕は高い。
それ以前はドワーフ仲間と一緒に探索していたが、仲間は全滅した挙げ句、人肉を食わされたのではないかとの疑惑がトラウマになっている。
ダンジョン内であっても食と健康の重要性を説き、偏った栄養の食事を摂ることを良しとしない[4]。ことに成長期の若者には食べさせなければという思いは強く、時として強迫観念じみている[5]。それは解毒の薬草が一刻を争うレベルで必要な目の前の毒に侵された人物に対し「どうせなら美味しく調理して食べよう」と薬草を料理し始めたりするところからもうかがえる。根本的には頑固な気質ではあるものの、料理に関しては真摯かつ誠実に向き合っており、自分の過ちを認めてマルシルを褒める度量は持っている。
76年前、黄金城の財宝につられて深入りしすぎた鉱夫団はグリフィンの襲撃により退路を失い、食料が尽きたためにセンシが可愛がっていた荷馬のアンヌ[注 2]までも殺して食べなければならないほどに追い詰められる。仲間は年少者であるセンシを生かそうとかばい続けながら、一人また一人と斃れていき、最後にグリフィンを倒したとしてその肉を使ったスープを食べさせた後、全員がその消息を絶った。この凄惨な経験から、センシはグリフィンに強いトラウマを植え付けられ、また最後に与えられたスープの原料は、実はグリフィンではなく仲間の肉だったのではないか(ウミガメのスープ)という疑念を抱えてしまったために、故郷へも戻れず一人迷宮で生活を続けていた。しかしライオスの機転と知識により、実は鉱夫団を襲撃したのはグリフィンではなくヒポグリフと言う近縁種の魔物であり、スープの原料もその肉であったことが判明。センシは長年の苦しみから解放されたことをライオスに感謝し、仲間としての絆を深めた。
迷宮で簡単に蘇生ができることについて懸念を示していたが、「魂は卵に例えられる」と聞いてファリンの現状をベーコンエッグに例え、「食した竜の肉が元に戻らない性質を使えば、ベーコンと卵を剥がすようにファリンの魂だけを救えるのではないか」と前向きな提案をした。
ファリン・トーデン
声 - 早見沙織
ライオスの妹。ドラゴンに呑まれた。23歳でメンバー最年少。視力が悪いため目を細めている。
皆の奮闘で奇跡の復活を遂げた。だか、黒魔法でキメラになり人を襲うようになる。
物理的な戦闘は好まず、回復を主とする補助魔法の他、高度な術法を用いた除霊を行う[6][注 3]。
会得しているのはノーム系の魔術[7]で、学んだ魔術を兄に手ほどきしたこともあるが、感覚派のため説明下手[注 4]で、ライオスが魔術を習得するには至らなかった[8]。
幼少期から兄を追って野山を駆けまわっていたが、ある日、村の墓地で彷徨う死霊を鎮めたことで、他の村民らから気味悪がられてしまう。しかし、兄からその素質を活かした職に就くよう勧められ、兄妹で異国を旅する空想を楽しんでいた。ファリンの村における対応を聞いたマルシルは「中世か」と驚いていた。
兄が村を出た1年後、村を出てカーカブルードの魔法学校に入学するが当初は学校に馴染めず、授業を抜け出ては、校外の山で読書や兄に送る手紙を綴って過ごしていた。そのため友人も出来ず成績も上がらなかったが、ダンジョニウム課題発表の際、自他ともに秀才と認めていたマルシルを遥かに超える成果を上げる。この結果に驚愕したマルシルは彼女の散策に同行してあるダンジョンを訪れ、その才能が兄ライオスに勝るとも劣らぬ好奇心と生命全般に対する愛情によるものであり、ダンジョンを一つの生態系として捉える姿勢であったことに深い敬愛を抱き、以降二人は良き友人となった。それからは手紙の文面も学校生活も好転していたが、ライオスが「島」へ渡る直前に会いに来た際、共に冒険すべく卒業を控えながらも学校を抜け出し、以降は迷宮探索を稼業とする。
キメラの姿はファリンの容貌が多分に残っているものの、その意識はシスルに隷従するレッドドラゴンの魂に支配されており、かつての仲間を容赦なく襲って殺そうとする一方、魔力切れになろうともシスルを積極的に護ろうとするなど、ファリンの意思は殆ど見られない。しかしシスルと一緒に木の実を食べようとするなど、行動の端々にファリンらしさもある。
キメラとなったファリンは魔物として非常に強力な敵となっていたが、巨大な体躯に対して食物を摂取できるのはファリン自身の口のみであるため十分な食事をとることができずに飢えていた。これを見抜いたライオスの発案で、大量のウサギカレーとビールを餌として捕獲、兄ライオスの手で殺害される。その後は迷宮の主となったマルシルのために、翼獅子によって冷凍・保護されている。
冒険者バイブルによると、卒業も就職先も決まっていた模様。就職先は墓守であり、忌避されていたファリンらの故郷とは違い、非常に待遇が良いとマルシルが説明している。また、実は幼いころから視力が低く、目を凝らして見ているために細目になっている模様。そのため救出直後は目を細める場面が少なくなり、魔物化した際には表情を崩す時以外は目を開けている。
アセビ/イヅツミ
声 - 神戸光歩
元はシュロー一行に居たくノ一。
黒魔法により大猫という魔物の魂を入れられ、猫人にされてしまったトールマンの女性。ライオスがファリンを戻せるなら、自分も元に戻して貰おうと後をつけてきた。
前述の通りかなりの偏食で、食べたくないものは避けたり捨てたりする。肉や魚は進んで食べるが、野菜やきのこは口にしたがらない。センシからも度々窘められているが、直す気配はない。魔物食も最初は徹底的に拒絶していたが、バロメッツなど美味なものなら受け入れる。猫系獣人であるため、消化出来ない物を食べた際は嘔吐してしまう。

タンス夫妻一行[編集]

タンス
声 - 井上和彦(タンス)
呪術研究者のノーム族。
ヤーン
声 - 所河ひとみ
タンスの妻。
ナマリ
声 - 三木晶
ライオスのパーティーを脱線した女ドワーフ。赤毛。61歳。研究者のタンス夫妻のパーティに加わる。
イントネーションは「鉛」ではなく「かなり」と同じ。
金銭面でのシビアな噂が冒険者界隈で流れている。
酒場のウェイトレスから「足の長い男が好き」と評されていたが、ナマリ本人は種族の特徴的な部位(ノームやエルフの耳、トールマンの長い脚)に防具がぴったりと収まる様が惚れ惚れするとして、カカ、キキの足を長い脚を称賛している。
カカ、キキ
声 - 高橋良輔(カカ)、長谷川育美(キキ)
黒い顔のトールマン。
オークがエルフと対峙した際、一飯の恩義があるとして、キキがタンスを説得している。
本編での描写は少ないが、冒険者バイブルでは補足がいくつかなされており、トールマンの中でも特段足が長く、タンス夫妻の下ノームと長く住んでいた事で、カカにとってはコンプレックスになっている模様。

シュロー一行[編集]

シュロー / ナカモト・トシロー
声 - 川田紳司
ライオスのパーティーを脱退した人間。トシローが発音しにくく「シュロー」と呼ばれる。
日本の侍みたいな格好した剣士。その後は精強な女中・乳母・くノ一たちを従え、自身のパーティーを結成。
マイヅル / イヨ
声 - 日笠陽子
ヒエン / ナカ
声 - 志田有彩
ベニチドリ / マツ
声 - 鬼頭明里
イヌタデ / ヒジョウヒ
声 - 古谷佳乃

カブルー一行[編集]

若手冒険者のパーティー。実力が伴っておらず、たびたび全滅する。 主人公たちは、彼らがダンジョンで揃ってのびているのを発見する。

作中では、全滅しているところをライオス一行に発見され、死体回収屋に見つかりやすいよう2度にわたって措置をされているが、悪質な冒険者たちの差し金もあり、すれ違いが元でライオスたちを「宝石・食料泥棒」と誤解してしまっている。その後、偶然からシュロー一行に同行して下層へ潜りライオス一行を発見、彼らと共にキメラ化したファリンと戦うも歯が立たず、シュロー一行と共に地上へ戻った。 しかし「島」を訪れたカナリア隊による、周囲の被害を一切考慮しないダンジョン攻略への危機感から、ライオス一行のダンジョン攻略を期待し時間稼ぎの策を講じる。

カブルー
声 - 加藤渉
トールマン。縮れ髪で褐色の肌。リーダー
策略家でトーデン兄妹には裏があり偽善者だと考えている
冒険者バイブルによると良家の生まれだが一族と目の色が違い、これが要因で母共々家を追い出されたとしている。目の色の違う理由をカブルー自身はサキュバスの仕業と考えていたが、ミルシリルに「サキュバスは人を孕ませる力はない」「陰性遺伝や遺伝疾患の可能性」を説明され、一度はその疑いを晴らした。しかしライオスから、インキュバスか寄生バチの一種の可能性を示唆され、モノローグで憤慨する場面がある。
ライオスにはなかなか名前を覚えてもらえず、ライオスのモノローグでの名前の間違いにツッコミを入れる形で回想されている。一方でカブルー自身はきちんと相手を理解しており、シェイプシフターに遭遇した際もミスルンに瓜二つの分身が作られている(カブルーの分身はかかしのごとく不細工なものだった)。シュローに対しても、従者以外で唯一彼の本名である「トシロー」と呼んでいる。
リンシャ
声 - 高橋李依
魔法使い。ストレート黒髪
ミックベル
声 - 富田美憂
ハーフフット。口が悪い
クロ
声 - 奈良徹
コボルト(犬人)。
ダイア
声 - 河村螢
ドワーフ。
ホルム
声 - 広瀬裕也
ノーム。呑気

カナリア隊[編集]

西方エルフの精鋭部隊。緑一点の女性グループ6人のようだが、女性的な容姿の隊長も男。

ミスルン
声 - 内山昂輝
カナリア隊隊長。ミニスカートのような佩楯と膝上丈のロングブーツで女性のように見える。
軽く閉じかけた右目が不自由。
転移術の使い手。一瞬わずかに触れるだけでも、相手を転移させる事が出来る。その様を「飛ばす」と言っているが、実際には「飛ばした先の物体と交換」している。戦闘の際は相手を壁に埋め込ませる、物体を飛ばして頭上から落下させる、物体と相手の体の一部を入れ替えて負傷させる等、様々な使い方をする。ただし隻眼と方向音痴から、転移先の位置を外すこともしばしば。他にも蘇生術か解毒術、眠りの術等が使える模様。細身の外見に反して身体能力は非常に高く、裏島主の配下達と対峙した際、相手が武器を持っているにも関わらず、転移術を駆使して丸腰で蹂躙している。チェンジリングで人間に変化した際にその作られた体は露になっており、カブルーに「たくましい背中」と評されている。冒険者バイブルによると、狭い自室ながら片腕立て伏せをする空間は作っている模様。
パッタドル
声 - 伊瀬茉莉也
最年少の看守を務めるエルフ。
シスヒス
声 - 武田華
幻覚術の使い手でミスルンの世話係。
リシオン
声 - 岸尾だいすけ
ワーウルフ種の狼男になれる男エルフ。
オッタ
声 - 菊池こころ
精霊の力で地形を変えることが出来る。
フレキ
声 - 篠原侑
召喚術を使い、使い魔と意識を共有する。

冒険者[編集]

ドニ、フィオニル
声 - 野上翔(ドニ)、森田涼花(フィオニル)
新米冒険者とエルフのコンビ。
金剥ぎリーダー
声 - 吉本元喜
ライオスらが幼少時にいた金剝ぎグループのリーダー。
金剥ぎドワーフ
声 - 松川裕輝
ライオスらが幼少時にいた金剝ぎグループの一員。
ダンダン
声 - 林幸矢
ライオスらが幼少時にいた金剝ぎグループの一員。

ダンジョンの人々[編集]

シスル
声 - 小林ゆう
ダンジョンを創造したダークエルフ。「狂乱の魔術師」と呼ばれる。
レッドドラゴンを討伐したライオス一行の前に現れる。
ゾン
声 - 後藤光祐
ダンジョンのオークの一団の族長。
避難先での糧を得るために襲撃した第3階層の取引所でライオス一行と出会い、彼らの持つ野菜も奪おうとしたが、センシの持ちかけた交渉によって引き換えに一晩の宿を提供し、取引所を襲撃した際に奪ったパン種、小麦粉、強力粉を元にしたパン作りや食事、息子・バハイとの交流などを通じて打ち解け、ライオスらと和解しているが、レッドドラゴンを倒すと狂乱の魔術師を引き寄せることは話していない。落下してきたフラメラらを捕獲し、地上に出るための人質にしようとするも、マルシルが迷宮の主になったことで発生した地殻変動によって地上に出た際、ライオスらの処刑を謳うカナリア隊に反発する。さらにはドニ、タンスら、シュロー達の援護もあり、冒険者達と共にフラメラと対峙する姿勢を見せた。しかしマルシル率いる魔物軍の登場により、エルフ達とともに魔物と戦うこととなった。
リド
声 - 村瀬迪与
ゾンの妹で隊長。ライオスたちがレッドドラゴンを倒したことを知り、謎の薬剤でライオスたちを救護する。
当初はライオスたちを侵入者と見做し殺そうとしたが、センシの仲間と知り見逃す。兄との因縁を知ったことと、ライオスたちがレッドドラゴンを倒したことから、ライオス一行を手助けする[9]。当初はチルチャックの人間性を疑っていたが、彼のふとした本音を聞いて見直したようで、ファリン捜索に半ば躍起になるライオスをチルチャックが止めるきっかけを作っている。
その後はゾンと合流。カナリア隊との対峙に際してはゾンと共に真っ先に対立姿勢を見せている。
店主
声 - 裕樹
ダンジョン内の商人。ゾンらの襲撃を受ける。
用心棒
声 - 田所陽向
ダンジョン内の商人の用心棒。ゾンらの襲撃を受ける。
男オーク
声 - 中務貴幸
ゾンの一団のオーク。
女オーク
声 - 丸山ナオミ
ゾンの一団のオーク。
子オーク
声 - 引坂理絵
ゾンの一団のオーク。
オークA、B、C
声 - 綿貫竜之介、真木駿一、中務貴幸
アニメ第13話登場。

魔物[編集]

レッドドラゴン
ファリンを捕食したドラゴン。
歩き茸
歩くキノコ。
大サソリ
ハサミで捕えた獲物に毒を撃ちこむ。
スライム
液状のモンスターだが、内部構造をつけばナイフでも倒せる。
人喰い植物
種類によっては人を捕食する。
バジリスク
蛇の王。鶏に蛇の尾をもったような魔物。
マンドラゴラ
引き抜くと大きな声を出して状態異常を引き起こす。
大蝙蝠
マルシルがマンドラゴラを引き抜くときに使う。
動く鎧
鎧の内側に軟体生物が貼りついて動かしている。
人魚
声 - 早見沙織
上半身が女性で、下半身が魚の亜人。歌で誘い、冒険者を水中に引き込む。
ドライアド1、2、3
声 - 熊谷海麗、島田愛野、榊原優希
山姥
声 - 日笠陽子

黄金郷[編集]

デルガル・メリニ
声 - 志村知幸
黄金郷の住人。男性。かつて黄金郷を統治していた国王その人。ヤアドの祖父に当たり、シスルとは兄弟同然に育ったという。
物語の冒頭にて、息子の肉体を使ってシスルの目を誤魔化しながらダンジョンから這い出し、自身を発見した人々に言葉を残すと、そのまま塵となって消え去った。シスルはミスルンに告げられるまで、そのことに6年近く気付いていなかった。なお、息子エオディオの体は前記の通り消滅しているため、シスルの隠れ家にある魂の抜けたデルガルらの本体達に対し、エオディオは等身大の人形で代用されている。
ライオスは「動く絵画」の中でデルガルと会っている。幼少期の容貌はヤアドに似ている。
フリナグ・メリニ
声 - 大塚芳忠
ヤアド・メリニ
声 - 村瀬歩
村人1、2、3、4、5、6、7
声 - 峯田大夢、中村カンナ、小林大紀、いとうさとる、林瑞貴、夏谷美希、島田愛野
アニメ第21話・22話登場。

その他[編集]

マルシルの母
声 - 熊谷海麗
シスル
声 - 小林ゆう
島主
声 - 飛田展男
ライオスの父
声 - 中村和正
ライオスの母
声 - 島田愛野
ギリン、ブリガン、インバー、トタン、ヌール・ミルチェン
声 - 高木渉(ギリン)、真木駿一(ブリガン)、菊池通武(インバー)、蓮岳大(トタン)、宮田浩徳(ヌール)
センシのかつての5人の仲間たち。ダンジョン攻略で死亡している。
若い頃のセンシが所属していたドワーフ鉱夫団のメンバー[10]。リーダー格のギリン(79歳)、昔気質なブリガン(78歳)、センシの次に若かったインバー(58歳)、ギリンが連れてきた財務担当のトタン(95歳)、メンバーの中では唯一のノームであるヌール(98歳)にセンシを含めた6人が構成員。皆がイズガンダの採掘場を離れて放浪者となり、島のダンジョンを目指した。センシ以外はダンジョン攻略の際に亡くなっている。
迷宮初心者
声 - 真木駿一
アニメ第1話登場。
男
声 - 綿貫竜之介
アニメ第5話登場。
王妃
声 - 杉村ちか子
アニメ第6話登場。
侍女
声 - 野村香菜子
アニメ第6話登場。
男
声 - 真木駿一
アニメ第6話登場。
死体回収屋A、B
声 - 真木駿一、村井雄治
アニメ第7話・14話登場。
先生
声 - 佐藤はな
アニメ第8話登場。
生徒1、2、3
声 - 寺澤百花、八神結香、遠野ひかる
アニメ第8話登場。
受付
声 - 新倉健太
アニメ第10話登場。
村人1、2、3
声 - 石黒史剛、藤田幹彦、大谷理美
アニメ第11話登場。

作中設定・用語[編集]

世界観[編集]

第1階層(地下墓地)
ダンジョンが存在するメリニ村の共同墓地。ここの底が抜けて地下のダンジョンが姿を現した。かつては静かな聖域であったが、迷宮が出現してから村一番のにぎやかな場所となっており、もはや墓地としては機能していない。浅階のためダンジョンの魔力が希薄で、それを糧に生きるモンスターは最弱クラスのものしかあらわれない。しかし初心者はそれなりに手こずるし不意を突かれるとベテランでも命の危険がある。
第2階層(尖塔の森)
黄金城の尖塔部分。巨大な木々が生い茂っており、その間に橋が架けられている。外壁はかつて金で覆われていたが、冒険者によって現在は剥ぎ尽くされた。モンスターは森林系のものが多く、作中に登場したものの他に大ネズミや森ゴブリンといったものが生息していることが語られている。
第3階層(黄金城)
黄金城の尖塔部分の内部。センシが拠点としてキャンプを張っているほか、地上に戻れぬ所以を持つ者達が店を開いていたりする。また回廊や今では使われていない城の食堂や厨房も確認できる。生息するモンスターはスケルトンやグール、レイスなどと言ったアンデッド系と、宝虫やミミックのような擬態系がメイン。
第4階層(地底湖)
岩盤から流れ出た地下水が黄金城の一角に溜まって形成された巨大な湖の湖面。湖水は魔力を含んでほのかに発光し、湖底には水没した城下町が見られる。上階からの階段も途中で水没しており、下の階層へ行くには湖面を渡り対岸側の城内階段を利用する必要がある。湖面の足場として丸太で組んだいかだの描写もあるが、湖面を渡る際は通常、モンスターの襲撃に備えメンバーの術師による水上歩行の魔法を利用する。モンスターは水棲系及び湿地系がメイン。
第5階層(城下町)
黄金城の城下町。魔力によって街並みは膨れ歪んでいるものの、賑やかであったころの雰囲気も残している。水道や風呂などのインフラは機能しており、上位の冒険者の休憩所となっている他、オークは本来この辺りに居住地を構えている。またここに現れる亡霊は比較的正気を保っており、用がなければ向こうから現れることは殆どない。
第6階層(地下水路)
城下町の下に位置する地下水路。古代ドワーフ製の貯水庫に繋がっているが、広大な貯水庫は空で、第4階層の地下水がこの層へ流れ込んでいる。本来は蒸し暑いが、作中で主人公一行が潜った際には雪が吹いて寒気に満ちている。この階層は、生き物の思考を読み身近な者に化けて入れ代わって食らうシェイプシフターや夢魔など、精神攻撃を主体とする魔物が多い。またレッドドラゴンは元々この階層にいたモンスターとされる。
ダンジョンの出現以来、長らく最下層だと思われていたが、レッドドラゴンの住処となっていた広間で前人未到の扉が物語開始直前に発見されており、更なる下層の存在が示唆されている。
第7階層(ドワーフの城塞)
上述の扉を抜けた先に存在する、古代ドワーフが築いたと考えられる遺構。各所に伸びる配管や近代的な機械など、それまでの迷宮とはまったく異なる趣の場所である。
階層不明(黄金郷)
黄金城の「城外」に位置する「地下深くに囚われた黄金の国」そのもの。狂乱の魔術師によって幾重もの結界が張り巡らされ、地下にありながら上空には青空が広がり、地上に在った頃の黄金城の外観を眺めることができる。この黄金城の内部はダンジョンと化した現在の黄金城と繋がっている。住民は全て不老不死の呪縛を掛けられた一千年前の「黄金の国」の民で、農作業や牧畜などかつて地上に在った頃の生活を現在も続けており、狂乱の魔術師の命令によって大人しくなった魔物を農作物や家畜代わりに飼っている。作った野菜やエールなどをオークたちと取引しているらしき描写もあるが、住民自身は狂乱の魔術師に呪縛されており、彼の意に沿わない行動をとると処刑されることもある様子。ダンジョンに出没する霊たちも元は黄金郷の住民である。
不老不死の呪縛
ダンジョンに入る人型の生物(トールマン、エルフ、ドワーフ、ハーフフット、コボルト(獣人)など)にのみ自動的に付与され、出ると解呪される呪術。舞台となっている島の迷宮だけでなく、冒険者の多いダンジョンにはこの術がかかっていることが多い。
魂が死体に固定されやすいため、傷を癒やせば死者を生き返らせることが出来る。蘇生の成功確率は「死体がどれだけ原形を保っているか」「死亡してからどれだけ時間が経ったか」によって決まるが、一応みじん切りまでは蘇生された例がある模様。また喪失した損傷部位や血液などを補うため、遺体の損傷の度合いに応じた新鮮な血肉が必要とされ、通常はヤギや豚などの動物を使用する。また蘇生直後は空腹であるらしい描写も見られる。
冒険者たちは便利なシステムとして何気なく利用しているが、実のところ魂の固定術については未だに謎が多く、その核心部を解明すれば黄金をも凌ぐ宝になるとして魔術師達に目を付けられている。
この術の領域内では「死」が気絶程度のことでしかなくなるため、冒険者達の生死に対する倫理観や緊張感を次第に欠如させるという悪影響を及ぼしている。

単行本[編集]

ビームコミックス(KADOKAWA)より発売。

タイトル 初版発行日 ISBN 備考 サブタイトル
ダンジョン飯 1 2015年1月27日(2015年1月15日発売) ISBN 978-4-04-730153-5
  • 第1話 水炊き
  • 第2話 タルト
  • 第3話 ローストバジリスク
  • 第4話 オムレツ
  • 第5話 かき揚げ
  • 第6話 動く鎧 -1-
  • 第7話 動く鎧 -2-
  • おまけ モンスターよもやま話

テレビアニメ[編集]

2024年1月より放送。ナレーションは三上哲。

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督 モンスター
作画監督
第1話 水炊き
タルト
うえのきみこ 宮島善博
竹田直樹
佐竹秀幸 竹田直樹、芳垣祐介、田村瑛美 竹田直樹 金子雄人
第2話 ローストバジリスク
オムレツ
かき揚げ
樋口七海 市川拓海 土肥志文、郡安俊兵
長谷川智也、芳垣祐介
竹田直樹
第3話 動く鎧 佐藤裕 菅野一期 中野広大 菅野一期、佐藤皓浩
第4話 キャベツ煮
オーク
うえのきみこ 藤井辰己 河野友紀 本吉晃子、荒井祥紀
第5話 おやつ
ソルベ
樋口七海 池田愛彩 田村瑛美、清田千萌、竹田直樹
第6話 宮廷料理
塩茹で
佐藤裕 長原圭太 新井博慧、大島塔也 -
第7話 水棲馬
雑炊
蒲焼き
宮島善博 中野広大 芳垣祐介、半田修平、竹田直樹 金子雄人
第8話 木苺
焼き肉
樋口七海 米森雄紀 下平佑一 郡安俊兵、佐藤皓浩
第9話 テンタクルス
シチュー
うえのきみこ 古川晟 長谷川哲也、荒井洋紀
竹田直樹
第10話 大ガエル
地上にて
佐藤裕 宗廣智行 波賀野義文、氷室陽
土肥志文
第11話 炎竜1 樋口七海 小倉陳利 佐竹秀幸 田村瑛美、半田修平、千葉一希、竹田直樹
第12話 炎竜2 うえのきみこ 清田千萌 芳垣祐介、郡安俊兵、坂本勝、千田崇史
第13話 炎竜3
良薬
佐藤裕 中野広大 佐藤皓浩、大井翔
荒井洋紀
-
第14話 シーサーペント 樋口七海 清水久敏 川部真也 氷室陽、長谷川哲也
千田崇史、波賀野義文
荒井洋紀、芳垣祐介
佐竹秀幸、竹田直樹
第15話 ドライアド
コカトリス
うえのきみこ 小倉陳利 河野友紀 菅野一期、千葉一希
田村瑛美、郡安俊兵
第16話 掃除屋
みりん干し
佐藤裕 波賀野義文 土肥志文 荒井洋紀、芳垣祐介、波賀野義文
長谷川哲也、土肥志文
第17話 ハーピー
キメラ
樋口七海 金子祥之 古川晟 大井翔、千田崇史、佐藤皓浩、真野佳孝
第18話 シェイプシフター うえのきみこ 雨宮哲 成田巧 桐谷真咲、坂本俊太、中島順、ハニュー
楠木智子、斎藤和也
第19話 山姥
夢魔
佐藤裕 小倉陳利 中野広大 荒井洋紀、土肥志文、長谷川哲也、氷室陽
丹羽弘美
第20話 アイスゴーレム
バロメッツ
樋口七海 田村瑛美 小島隆史 槙田路子、佐々木洋也、あかみ、長沼智也
KAGO、車車人、時乃キノ
第21話 卵
黄金郷
うえのきみこ 鈴木龍太郎 池田愛彩 郡安俊兵、田村瑛美、千葉一希、真野佳孝
第22話 グリフィン
使い魔
佐藤裕 坂本勝 河野友紀 千田崇史、坂本勝、丹羽弘美
第23話 グリフィンのスープ
ダンプリング1
樋口七海 下平佑一 芳垣祐介、長谷川哲也、佐藤皓浩、荒井洋紀 金子雄人
第24話 ダンプリング2
ベーコンエッグ
うえのきみこ 小倉陳利 中野広大 土肥志文、半田修平、氷室陽

脚注[編集]

  1. ↑ 『ワールドガイド』, p. 11.
  2. ↑ 3巻62P。
  3. ↑ 3巻66 - 77P
  4. ↑ 1巻68P。
  5. ↑ 5巻118、119P。
  6. ↑ 2巻85 - 89P。
  7. ↑ 5巻140P。
  8. ↑ 5巻147P。
  9. ↑ 『第5巻』, 第30話.
  10. ↑ 『ワールドガイド 完全版』, pp. 90-91.

注釈[編集]

  1. ↑ トールマンとしての寿命による死去[1]。平均寿命と比べると長生きしている。
  2. ↑ その後、センシはダンジョン内で出会ったケルピーにアンヌの名を付けている。(出典は2巻166P)
  3. ↑ 除霊については、マルシルですら舌を巻くほどに高度であった。
  4. ↑ ライオスによるとその説明は「そしたらなんか良い感じのトコでダッとやってドーン!!」というものであり、よくわからなかったと嘆いていた。

外部リンク[編集]