スモスト
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スモストとは、バレニクリン(英:Varenicline) を含むα4β2ニコチン受容体の部分作動薬作用を主作用とする日本の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)における劇薬(処方箋医薬品)である。ニコチン依存症の治療を目的とした禁煙補助薬であり、先発医薬品「チャンピックス®(CHAMPIX®)」のジェネリック医薬品である。
商品名「スモスト™」(SMOSTO™)としてセンチュリオンラボラトリーズが販売する。 喫煙による満足感を抑制し、禁煙時の離脱症状を軽減することで、禁煙を補助する。 日本国内では、医療機関での処方や個人輸入により入手可能である。
概要[編集]
- 製造国:インド
- 製造会社:Centurion Laboratories Private Limited.(センチュリオンラボラトリーズ)
- 商品名:スモスト™-0.5(SMOSTO™-0.5)、スモスト™-1(SMOSTO™-1)
- 販売会社:Express Works Limited.(エクスプレスワークス)
作用機序[編集]
バレニクリンは、α4β2ニコチン受容体に対して高い結合親和性をもつ、ニコチン受容体の部分作動薬である。バレニクリンが脳内のα4β2ニコチン受容体に結合すると、ニコチンを遮断して喫煙による満足感を抑制する(拮抗作用)。同時に、ニコチンの作用で放出されるよりも少量のドパミンを放出させ、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感を軽減する(刺激作用)。
副作用[編集]
スモストの服用により、以下の副作用が報告されている。
- 一般的な副作用:不眠症、異常な夢、頭痛、吐き気、鼓腸、便秘など
- 重大な副作用:皮膚粘膜眼症候群(スティーヴンス・ジョンソン症候群)、血管浮腫、意識障害、肝機能障害、黄疸など(いずれも頻度不明)
禁忌[編集]
以下の患者には、スモストの使用が禁忌とされている。
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
併用禁忌薬[編集]
スモストは、以下の禁煙補助薬との併用が禁忌とされている。
- ニコチンパッチ(例:ニコチネル)
- ニコチンガム(例:ニコレット)
- その他の禁煙補助薬
出典[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- スモスト(チャンピックスジェネリック) - スモスト公式サイト
- チャンピックス添付文書 - ファイザー
- バレニクリン酒石酸塩錠 - 医薬品医療機器総合機構 (PMDA)
- チャンピックス錠 添付文書 (PDF)
- Press Announcements(英語) - アメリカ食品医薬品局 (FDA) による警告文書