ジュコーフスキー変換
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ジュコーフスキー変換とは、複素数上での変換の一種。で表せられる。 ロシア帝国の航空流体力学学者ニコライ・ジュコーフスキーの名にちなむ。
概要[編集]
平面上の様々な円をジュコーフスキー変換して得られる平面上の形状をジュコーフスキー翼と呼ぶ。 この変換は等角写像である。流体力学、特に翼型の理論においては複素速度ポテンシャルを用いて平面上の円の周りの流れを表し、 それをジュコーフスキー変換によって平面上の翼の周りの流れへと変換して流れ場を調べる。
例[編集]
平面上の特定の図形をジュコーフスキー変換した平面は以下のようである。 ただし、とする。
原点中心の円[編集]
円の半径をとする。数式では、。
- のとき
は、2点を結ぶ線分になる。
- のとき
は、原点中心の長径(実軸方向),短径(虚軸方向)の楕円になる。
- のとき
は、原点中心の長径(実軸方向),短径(虚軸方向)の楕円になる。
原点からのびる偏角一定の半直線[編集]
の偏角をとする。数式では、。
- のとき
は、直線になる。
- のとき
は、直線になる。
- のとき
は、双曲線の実部が正の部分になる。