シフトインジケーター

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シフトインジケーターとは、自動車において現在選択されている変速段やシフトポジションを表示する装置である。同様のものにオートマチックトランスミッション車におけるセレクトインジケーターがあり、本項ではこちらについても記載する。なお、同様のものを指す呼称が非常に多いため(後述)、本項ではマニュアルトランスミッション用のものを「シフトインジケーター」、オートマチックトランスミッション用のものを「セレクトインジケーター」と表現する。

概要[編集]

シフトインジケーターは運転者に現在の変速状態を示すために設けられる表示である。一般にメーターパネル内やその付近に配置され、選択中のギア段やシフトポジション、もしくはセレクトレバーの位置を表示する。

マニュアルトランスミッション車では、現在のギア段そのものを表示するもののほか、燃費向上などを目的として変速操作を促す表示が用いられることがある。一方、オートマチックトランスミッション車では、現在選択されているレンジを示すセレクトインジケーターとして機能することが多い[注 1]

なお、四輪自動車においてはシフトレバーの付近にシフトパターンを表示することが保安基準で定められているが、これは変速段の操作位置を示すものであり、現在の変速段を表示するインジケーターとは異なる。

マニュアル車[編集]

四輪自動車におけるマニュアルトランスミッション車では、通常はシフトレバーの位置によって選択中の変速段を判断するため、シフトインジケーターを持たない車両も多い。一方で、近年の車両では燃費向上を目的として、シフトアップもしくはシフトダウンのタイミングを表示するものもある。

このような表示は、現在の変速段を直接示すというよりも、エンジン回転数や車速、アクセル開度などから適切とされる変速操作を促すものである。そのため、運転状況によっては必ずしも運転者の意図と一致しない場合がある。

また、競技車両や後付け部品としては、現在の変速段を数字で表示するシフトインジケーターが用いられることもある。これは、エンジン回転数や車速、ギア比などから現在の変速段を推定するものと、トランスミッション側の信号を利用して直接表示するものがある。

二輪自動車におけるマニュアルトランスミッション車においては四輪自動車とは異なり、シーケンシャルミッションであることからスポーツタイプのモデルを中心にシフトインジケーターを備えている場合が多い。また、ニュートラルに入っていることを示すニュートラルインジケーターはほとんどの二輪MT車に搭載されている。

オートマチック車[編集]

オートマチックトランスミッション車では、セレクトレバーやセレクターによって選択されたポジションを表示する。一般的には、PRNDなどの表示が用いられる。マニュアル車のシフトポジションとは違い、あくまでも現在のセレクトレバーの位置を表示しているため、実際の変速段とは異なっている場合もある[注 2]。なお、マニュアルモード付きATやCVTでは、マニュアルトランスミッションと同様に選択中の変速段[注 3]を数字で表示する場合がある。

セレクトインジケーターは、選択中のポジションを確認するためにも重要である。特に、シフトレバーの機械的な位置と選択中のポジションが一致しない電子制御式シフトでは[注 4]、メーターパネル内の表示が運転者にとって重要な情報となる。

表示方式[編集]

古い車両では、シフトレバーの動きに連動して表示板や針を動かす機械式のものが用いられることがあった。近年では、メーターパネル内の液晶表示や警告灯、セグメント表示などによって示されるものが一般的である。

電子制御式ATやCVTでは、トランスミッション制御ユニットや車両制御システムからの信号に基づいて表示される。このため、シフトレバーの物理的な位置ではなく、実際に車両側で認識されているシフトポジションが表示される。

呼称について[編集]

自動車メーカや媒体によって表記ゆれがとても多く、マニュアルトランスミッションであれば「シフトインジケーター」や「シフトポジションインジケーター」、「ギアポジションインジケーター」などがある。また、オートマチックトランスミッションにおいても「セレクトポジションインジケーター」や「セレクトインジケーター」、「セレクトレバー位置表示」など、様々なものがある。

関連項目[編集]

注釈[編集]

  1. マニュアルモード付ATの場合、変速可能であることを示す表示がインジケーター内やその近くに表示されることもある
  2. 例えば、4速ATの場合、Dレンジに入れていても段数は1~4速までさまざまである。また、2レンジに入れていても発進時が1速、ということもある
  3. CVTの場合は仮想変速段
  4. プリウスのエレクトロシフトマチックなど