サブドミナントマイナー

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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サブドミナントマイナーとは、和音機能の一つで、長調の中で使う言葉で、同主短調の自然短音階の固有音を使用し、長調に同主短調のサブドミナントを用いたもの。長調のサブドミナントコードの主要和音であるメジャーコードからマイナーコードに変える、すなわち同主短調から借りてくるコード。

短調のサブドミナントコードは、主要和音ならディグリーネームは「IVm」で、マイナースケールの4番目のコードで、それを同主長調に借用し、同主長調で読み取ったときの名称で、借用和音の一つである。ノンダイアトニックコードの一つでもある。サブドミナントマイナーコードとも呼ばれる。サブドミナントマイナーの略記号は、SDm、Sm。 例として、ハ長調のサブドミナントマイナーは、ハ短調のサブドミナントコードを、ハ長調に借用したときの名称で、ハ長調で、ハ短調のサブドミナントコードを借りて使用する手法で、ハ長調中での借用和音で、準固有和音のIVともいう。 サブドミナントマイナーの特徴は、長調の音階から外れた音、♭VIが入っているのが特徴。 コード「Fm(ファ.ラ♭.ド)」は、ハ長調から見たらサブドミナントマイナーで、ハ短調ではサブドミナントとなる。

長調のサブドミナントマイナーの主要和音、IVmは、五度圏で見ると、主調の長調の調号から見て、♭系の調性に4つ進んだマイナーコードに見える。ハ長調のサブドミナントマイナーの主要和音は、「ファ.ラ♭.ド=Fm」で、これ単体だと、調号♭4つの短調=ヘ短調のトニックコードと読むこともできるため、五度圏ではトニックから♭系の調性に4つ進んだマイナーコードの調に見える。

サブドミナントマイナーを使ったコード進行では、「Fm→C」は、ハ長調のサブドミナントマイナー終止で、サブドミナントマイナーを使った変終止という。