サスフォーコード

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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サスフォーコードとは、メジャーコードの第3音を完全4度に変えたもの。度数は、ルート、完全4度、完全5度。コードシンボルは「sus4」。ルートがCの場合は「Csus4」と表記し、構成音は「ド.ファ.ソ」。構成音間の音程は、完全4度、長2度。sus4は、ルートから3度ずつの音程を重ねたルールに従っていないコード。

響きのイメージは、無彩色、無色透明で、無機質で、不安定で、落ち着きが悪く、中途半端で、次に行きたいという響きを持つ。完全4度は、2度下行して3度に向かい、長3度か短3度に下行し、メジャーコードかマイナーコードに進もうとする形を持っている。Csus4の次のコードは、CかCm、というコード進行の流れがよくある。sus4の中の4度音を、長3度に変化させてメジャー・コードに進むと、落ち着く感じになる。コード理論においてはこれを「解決」と呼ぶ。4度音は掛留音と解釈される。

sus4は「suspended fourth」の略で、「suspended」には「吊るした」「掛留音の音程」「保留」「延期」という意味を表す。メジャーコードの第3音を4度に吊り上げるコード。

完全5度→ルート→完全4度と並べ替えると、隣との音程差が全て完全4度になる。

長調のドミナント上のコードは、sus4が使える場合もある。長調のV(ドミナント)上のsus4は、借用和音ではないので、長調のドミナントは導音が無くてもドミナントになりうる。ハ長調では、Gsus4→Cのコード進行がよくある。

sus4コードを第1転回すると、sus2という別のコードタイプになる。