ゴナ

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ゴナとは、書体の一つで、写研の書体のゴシック体の一つ。書体の分類は、ゴシック体系の一つ。手動写植機のほか、電算写植・専用組版機に対応した書体製品である。書体デザイナーの中村征宏が開発してデザインし、写研として発表し、だいたい、1980年前後、1979年に発売されたゴシック体。

ナールと並び、古くから使われている書体で、相対的な古さを感じる書体である。代表的な写研の書体である。ゴナが、相対的な古さを感じる書体、相対的に古い書体の理由と原因は、写研の時代から来ていることが関係してきたからである。

ゴナは、まさに1980sゴシックを象徴するデザインである。

「ゴナ」の語源は、「ゴシック」の頭文字「ゴ」と、作者・書体デザイナーの「中村征宏」の頭文字のカタカナか、ナカムラの「ナ」を合わせて名付けられたものから来ている。「ゴシックナカムラ」「ゴシック中村征宏」の略である。略の命名においては、「中村」を略して「中(ナカ)」、と考え、「ナ=中(ナカ)」の略を引っ張ってきたものとも解釈でき、的確な答えと言える。

ゴナは、線の太さは縦横幅ともに均一な太さのストロークを持ち、ラインがストレートで、伸びて広がりがあり、先進的なモダンスタイルのゴシック体である。モダンゴシックの先駆けである。ゴナの設計構造が持つイメージ・表情は、引き締まった力強さを持ち、親しみやすさ、かわいさ、美しさ、華やかさを持ち、派手さが豊かで、目立ちやすく、感情が豊かで、動的な魅力と情感的な性質を持っている。どこか個性もあり、各1文字1文字の個性が強い。文字の芯が素直でゆったりと伸びやかに描かれている。都会的・力強い・近代的・ディスプレイ向けの印象を強く持っている。多くの異なる用途に共通で使用でき、多目的に活用できるイメージを持っている。

ゴナの書体の太さ(ウェイト)は、ゴナM、ゴナD、ゴナDB、ゴナB、ゴナE、ゴナHの6段階ある。ゴナの太さ順(細い→太い)は、M→D→DB→B→E→Hとなる。

文字の内側を白抜きして、輪郭線を付けて影にしたゴナO、ゴナOSもある。ゴナOは、太さがゴナEをベースに、文字の領域(内側)を白抜きして、内側の周囲に黒い縁(アウトライン)をつけて輪郭線を付けて影文字にしたものである。

ゴナの文字の太さで、お勧めなのは、「ゴナDB」~「ゴナB」である。

ゴナの太さを、厳密な太さに換算すると、「ゴナM=中細」「ゴナD=中くらい、標準」「ゴナDB=中太」「ゴナB=太」「ゴナE=特太」「ゴナH=極太」となる。標準の太さに相当するものは、ゴナの場合は、ゴナDに当たる。ゴナMでは、厳密な太さでいうと、標準の太さよりやや細く、「中細」に相当する。

ゴナMは、中細相当なので、ゴナMでは、見出しと言った大きな文字に使った場合、同じ太さで、色反転して黒地に白文字にすることにより、背景に紛れて視認性が欠け、線が少し細く、インパクトに欠けるため、ちょっと読み取りにくい。

文字入力、文章作成の際には、タイトルはゴナB、中の見出しは?、本文の内容はゴナDBかゴナDを用いる。

ゴナDは、長文や小さめの文字、スッキリ見せたいとき、サインや見出し、本文のアクセントとして最もバランスが良い太さである。

ゴナDBは、近くや遠くからでも、視認性が力強くしっかり目立ち、「強さ」と「読みやすさ」のバランスが最も調和し、サイン表示、文章、本文、見出し、案内文、テロップ、ポスターのメインタイトルといった、全ての用途共通をカバーでき、実用性が一番高く、使いやすい用途に向いている。

ゴナが誕生した順番の経緯は、最初の1979年に、ゴナEの太字からできた理由は、見出し・ディスプレイに使えるためであり、遠くからでも見えることと、色反転前のオリジナルが、白地に黒文字の場合、同じ太さでも、色反転して黒地に白文字にすることより、白文字が実際よりわずかに細いと見せかけつつ、縦横幅がはっきりするためである。

1979年~1982年以前は、「ゴナE」のみで、これまでにない太字のゴナだった。ゴナDBは、1983年に発売された太さで、太さEに次いで発売されたものである。

ゴナHの太いウェイトは、画数の多い漢字などで、かつ、小さなサイズの文字で使うと潰れて読みにくい。ゴナHによる欠点を補うため、ゴナEは、Microsoft Wordの書体・フォントのサイズが13ptに換算時という、ほぼ小さめのサイズの見出しでも、ギリギリのラインでなるべく潰れにくい程度に使えるように作られた書体である。ゴナEは、いわば「ギリギリの太さ」を担うウェイトである。

ゴナO、ゴナOSは、テレビのテロップや看板に使用されている。

ゴナの漢字の線の太さは、視覚的に、内部の線・外部の線ともに、一定に近い太さに見える。

ゴナの太さにおける豆知識において、重要な注意点がある。ゴナの書体における太さの記号で、「ゴナD」と「ゴナDB」は別物であり、「ゴナD」は「ゴナDB」より1段階細い。「ゴナD」の「D」は、定義的に、命名は、「DB(デミボールド)」から「B(ボールド)」を外したもので、MとDBの間に、新たに設けた段階の太さを示すための経緯であり、単なる「デミ」の略で、「デミ」単独では「半分、中間」「標準的なデミ」という意味で、つまり、位置付けは、太さの「デミ・半分」は、「標準寄りの太さ」「半分のボールド=セミボールド(SB)」という意味で、中と中太の中間で、中(Medium)に近い太さで、ゴナDは、ゴナSBのことである。理由は、「DB」は、「デミボールド」の略で、中太のことで、DとBの中間の太さで、「デミボールド(DB)」は昔から定着していた太さの名称であり、DBでデミボールドの略が昔から使われており、ゴナDBの時点でデミボールドを意味している。DBがデミボールド、Bがボールドなのに、単にD単独だと、一体何の略と混乱・困惑が生じたエピソードが、当時の制作秘話として残されていた。

書体の太さの記号で、こうした「D」のような単体記号が生まれたのである。

ゴナの数字や英字の形は、「数字の0」「8」の丸みの数字をベースに、線の端の処理や数字のカーブの曲がり角が、日の字型・四角型・直線的な処理に寄せたアプローチになっている。丸みを残しつつ四角く角張らせた曲線部になっている。カーブの曲がり角は、完全に丸くなく、「四角型/角丸」に寄せた幾何学的・直線的な印象で、丸みの残しは少なく、丸みが抑えてあり、シャープで、四角く角張らせた曲線部分が多く、四角寄り曲線になっている。特に2、3、5、6、8、9、0などの曲線が多い数字で、ゴナの数字の最大の特徴が出ている。

数字のプロポーションは、横幅が微妙に異なり、横幅がやや圧縮気味のものもある。

ゴナのひらがなの「た」の部分は、太さがB以上の太いもの(B~H)は、1画目の横と3画目の横がくっついていて、接続型・交差型であり、DB以下の細いもの(DB、D、M)は、1画目の横と3画目の横が離れていて、分離型になっている。これはゴナの特徴的な設計思想である。ある太さを境に字形の調整を切り替えているといえる。歴史順は、先に、1979年発売の「ゴナE」の接続型から作られ、Eからの後続で、DBはEから直接作られた結果として分離型になった。線が太くなるにつれて、文字の中央がつぶれてしまうのをある程度防ぐためである。

ゴナの書体は、当時1990年前後の印刷物で頻繁に見られた。

もし、ゴナがMicrosoft Wordのフォントに付いた場合[編集]

ゴナを、Microsoft Wordの書式設定に換算すると、文字の太さ設定「Bボタン:オフ⇔オン」切り替えると太さが変わる場合、太さ段階の差は1段階異なり、フォントファミリー内の設定では、ゴナの種類の表記法と実際の太さは、「ゴナD(Bオフ時)/Bオン時:ゴナDB」「ゴナDB(Bオフ時)/Bオン時:ゴナB」の2段階の種類となり、Bオン時の最大の太さは一律でゴナBに固定される。

Microsoft Wordのフォント名の表記法 Bオフ時の太さ Bオン時の太さ 太さの段階数の差・飛び幅 備考と評価
ゴナD(Bオフ時)/Bオン時:ゴナDB ゴナD ゴナDB 1段階 D→DB
ゴナDB(Bオフ時)/Bオン時:ゴナB ゴナDB ゴナB 1段階 条件「DB⇔B」に一致。DB→B。Bオン時の太さの最大値が一律でBに固定される。

ゴナの場合、Wordで、Bボタンをオンにしたときに到達できる太さには上限がBと決まっている。

ゴナの場合、Microsoft Wordで、書体の太さの計算の順番は、Bボタンをオンにしたときの太さから計算すると、上限でゴナBになるように計算すべきである。

写研の書体が、2024年10月に、モリサワでデジタル(OpenType)フォント化されたものに影響を与えている。写研のフォントが、モリサワにてデジタルフォント化で再現されて発売される前の2024年前半までは、パソコン環境において、Microsoft Wordのフォント、DTP、Windowsのコントロールパネルでは一切対応せず、フォントデータとして入れることが全くできなかった関係に影響を与えている。

ゴナEを、もし、Microsoft Wordの文字サイズ「12.5」に換算すると、文字の細かい部分が少し潰れてちょっとわかりにくくなるため、書体のウェイト・太さでお勧めなのは、「ゴナ」では、ゴナEより少し細い「ゴナDB」が、文字サイズ12.5ポイントの用途に適している。

Microsoft Wordのフォント・書体が、標準には無い書体「写研、モリサワ」の場合、もし、文字の太さ設定「Bボタン」を押しても、文字の太さはBボタンオフ時のまま変化無しに固定の場合、フォントの設定が「ゴナ」の場合は、最大の太さは一律でDBに固定しなければならず、「ゴナDB」の1つのみとなる。従って、予め用意できる最大の太さをDBまでに抑えるべきである。

ゴナの書体を、Microsoft Wordの行間を作る上下のスペースに換算すると、「MS 明朝」と同じく、グリッド線1行分を1行に固定しなければならない。理由は、Microsoft Wordの書体で、「MS 明朝」は、文字サイズが14未満(13.5まで)なら、行間の上下のスペースが、グリッド線1行分が1行に収まるサイズになるからである。

ゴナの全角文字は、各文字の左右の幅は、「MS 明朝」と同じく、全て同じ等幅でなければならない。

X(旧・Twitter)には、「ゴナM/D/DB/B/E/H」の文字盤がスキャンされた実物写真があり、その中には「ひらがな・カタカナ」だけトリミングされた写真も用意されており、「ゴナ」のかなの書体のサンプルが、Xに登録・保存されている。黒地に白文字の文字盤写真が投稿されており、色反転すれば白地に黒文字になり、フォントとして扱える可能性はある。

用途[編集]

本文の内容がゴナの本は、絵本「国際版ディズニーおはなしだいすき55話…太さ=ゴナM?」「ポッダとポッディ…太さ=ゴナD」「だっこして (にしまきかやこ 作)…太さ=ゴナDB」で活用。

外部リンク[編集]