ギャルの背後に霊がいる
『ギャルの背後に霊がいる』(ギャルのはいごにれいがいる)は、橋本くららの漫画作品。
元は、橋本が自身のTwitterに発表した作品であったが[1]、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて2020年49号(2020年11月5日)[1]から2022年22+23号(2022年4月28日発売)[2]まで連載された。
連載開始となる2020年49号では2話掲載された[1]。
あらすじ[編集]
女子高生のゆいなはギャルで、ともだちのひかりと学校帰りにお茶していた[3]。
が、霊感のあるひかりには、ゆいなの背後に幽霊がいるのが見えて、気になって仕方ない[3]。
幽霊のレイコとゆいなとがいっしょにタピオカを飲んだり、ゲームをしたりして、馴染んでいる様子を見て、ひかりは警戒しつつも徐々にレイコを受け入れていく[4]。
登場人物[編集]
- レイコ
- ゆいなに取り憑いている幽霊。物体に触れることはできるし、人の会話を聞くこともできるが自身で言葉を発することはできない。
- 栗原 ゆいな(くりはら ゆいな)
- 陽キャな金髪ギャル。レイコを見ることはもちろん、レイコに触れることもできる。
- 2年A組。
- 新堂 ひかり(しんどう ひかり)
- ゆいなのともだちで、クラスメイト。レイコは見えるが、レイコに触れることはできない。
- ゆいなとレイコに対して「仲良しかよ」「幽霊なのにかわいいのかよ」といった読者の気持ちを代弁してツッコむ役どころ[3]。
- 水沼 笑美(みずぬま えみ)
- ひかりの友達でクラスメイト。運動が苦手な眼鏡っ娘オタク。
- 高部 夏野(たかべ なつの)
- ひかりのクラスメイトで、隣の席。クール美女。レイコは見えている。
- 熊谷 夢久(くまがい むく)
- 2年B組。ゆいなの幼馴染で、通称「むーちゃん」。ゆいなをライバル視している。
- 園咲 月(そのさき つき)
- 2年B組。熊谷といっしょにいるクール美女。
- 栗原 勇一郎(くりはら ゆういちろう)
- ゆいなの父。レイコを見ることはできないが、存在していることは信じている。
- 栗原 千愛(くりはら よしえ)
- ゆいなの母。レイコは見える。
- 高見沢 優花(たかみざわ ゆうか)
- レイコと仲良しな小学一年生。
創作の経緯[編集]
「幽霊と仲良くするギャルがいたら面白い」と思いついた橋本は、ギャルと幽霊のほのぼのとしたやりとりのアイデアを膨らませて漫画化した[3]。
レイコのキャラクターデザインには気を遣っていると橋本は語っており、「ぱっと見で幽霊と分かる」が、「よく見るとかわいくみえる」ことを意識してデザインされている[3]。また、ギャルのゆいなとレイコの前髪を同じデザインにすることで、ゆいなとレイコが並んでるだけでかわいらしい絵面になるようにしている[3]。
橋本のデビュー作『浦見さんは今日も危うい』とは、「無口だけど表情が豊かでかわいい女の子」という要素で本作とつながっていると自己分析している[3]。
橋本がTwitterで発表した『ギャルの背後に霊がいる』は話題となり、投稿後に、最初に声掛けしてきたのが『週刊少年チャンピオン』編集であった[4]。編集は、最初から秋田書店のWEB媒体『マンガクロス』での連載企画ではなく、『週刊少年チャンピオン』本誌での連載獲得を目指すことを橋本に提案してきた[4]。
なお、橋本は本作の連載と並行して、WEB媒体『くらげバンチ』(新潮社)にて本作と同じく幽霊を主人公とする『死んでから本気出す』の連載を行っている[4]。こちらは本作よりもシリアスな内容となっている[4]。
脚注[編集]
- ↑ a b c “Twitter発のオカルトコメディ「ギャルの背後に霊がいる」が週チャンで連載化”. コミックナタリー (2020年11月5日). 2025年8月12日確認。
- ↑ 橋本くらら@単行本①巻6/6発売 [@hashimotokurara] (2022年4月28日). “本日発売!週刊少年チャンピオン22+23号にて『ギャルの背後に霊がいる』最終話が掲載されております”. 2025年8月12日確認。
- ↑ a b c d e f g “【漫画】ギャルの女子の背後に霊が! イチャつくふたりにツッコミ「仲良しかよ」”. マグミクス (2020年9月12日). 2025年8月12日確認。
- ↑ a b c d e ふじいりょう (2020年11月9日). “「ほんと楽しそう」「いちばんイキイキしてる」 幽霊が踊ったりギャルの顔にイタズラするマンガが微笑ましすぎた”. ガジェット通信. 2025年8月12日確認。
関連項目[編集]
- スライム娘は侵食したい! - 『週刊少年チャンピオン』2023年33号(2023年7月13日発売)より連載された橋本の漫画作品。