カマグラゴールド

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カマグラゴールドとは、シルデナフィル(英:Sildenafil) を含むPDE5阻害作用を主作用とする日本の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)におけるED(勃起不全)治療剤で(処方箋医薬品)である。 勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持が出来ない患者)の治療を目的としたED治療薬であり、先発医薬品「バイアグラ®(VIAGRA®)」のジェネリック医薬品である。

商品名「KAMAGRA*」(カマグラ*)としてアジャンタファーマが販売する。 1錠中に含まれる有効成分シルデナフィルの含有量別に50mgと100mgの規格が存在し、正確な商品名はそれぞれ異なる。 50mgの場合は「KAMAGRA*-50」であり、100mgの場合は「KAMAGRA*GOLD-100」が正確な商品名である。 有効成分シルデナフィルの血管拡張作用によって、勃起を補助する。 日本国内では、医療機関での処方や個人輸入により入手可能である。

概要[編集]

  • 製造国:インド
  • 製造会社:Ajanta Pharma Limited.(アジャンタファーマ)
  • 商品名:KAMAGRA*-50(カマグラ*-50)、KAMAGRA*GOLD-100(カマグラ*ゴールド-100)

作用機序[編集]

ヒト陰茎海綿体のcGMP分解酵素であるPDE5の活性を選択的かつ競合的に阻害するPDE5阻害薬である。 シルデナフィルは、陰茎海綿体のPDE5を選択的に阻害し、神経および海綿体内皮細胞由来のNO刺激により産生された陰茎海綿体内のcGMP分解を抑制することにより、陰茎海綿体平滑筋を弛緩させ、血流量が増加し、陰茎を勃起、維持させる。

副作用[編集]

カマグラゴールドの服用により、以下の副作用が報告されている。

  • 一般的な副作用:血管拡張(ほてり、潮紅)、頭痛など
  • 重大な副作用:報告されていない

禁忌[編集]

以下の患者には、カマグラゴールドの使用が禁忌とされている。

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)を投与中の患者
  • 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者
  • 重度の肝機能障害のある患者
  • 低血圧の患者(血圧<90/50mmHg)または治療による管理がなされていない高血圧の患者(安静時収縮期血圧>170mmHgまたは安静時拡張期血圧>100mmHg)
  • 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者
  • 網膜色素変性症患者
  • アミオダロン塩酸塩(経口剤)を投与中の患者
  • 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)を投与中の患者

併用禁忌薬[編集]

カマグラゴールドは、以下の医薬品との併用が禁忌とされている。

  • 硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)
  • アミオダロン塩酸塩(アンカロン経口剤)
  • sGC刺激剤(リオシグアト:アデムパス)

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]