オークションの戦略

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概要[編集]

オークションにおけるゲーム理論的戦略は、「他の参加者の行動を考慮して、最適な入札を決める」という考え方が基本になる。 オークションの種類によって、最適戦略(ナッシュ均衡戦略)は、大きく変わる。 代表的なオークション形式と戦略(ゲーム理論的視点)は、次の通り。

第一価格封印入札式(First-price sealed-bid auction)[編集]

入札は一度きり、封筒に書いて提出。 最高額を出した人がその金額で落札。

戦略[編集]

自分の評価額より少し低めに入札する(「影の値」bidding)。 なぜなら、自分の評価額ギリギリで落札すると「利益ゼロ」になる。 でも低すぎると落札できない → 競争相手の行動を予測して調整。

ゲーム理論的には、入札額 = 自分の価値 × (n−1)/n がナッシュ均衡(nはプレイヤー数)とされる場合も。

第二価格封印入札式(Vickreyオークション)[編集]

入札は封印、最高額の人が勝つが、2位の入札額を支払う。

戦略(とても重要)[編集]

正直に自分の評価額を入札するのが最適(支配戦略)。 他人の入札額がいくらでも、それを上回るか下回るかだけが結果を決める。 だから駆け引き不要 → 嘘ついても損するだけ。

ゲーム理論的に「真の評価額を申告することがナッシュ均衡」であり、戦略的に支配されない。

イングリッシュ・オークション(英式、上げていく)[編集]

参加者が順番に価格を上げていく。 最後に残った人がその価格で落札。

戦略[編集]

自分の評価額ギリギリまで粘って脱落する。 なぜなら、それ以上は損になる。 他人の脱落を見て情報を得られる(情報が非対称ではない)。

最終的に自分の評価額と2番目高い評価額の中間で落札しやすい。(Vickreyに似た結果に近づく)

ダッチ・オークション(オランダ式、下げていく)[編集]

高値から開始し、徐々に値下げ。 最初に「買う」と言った人がその価格で落札。

戦略[編集]

自分の評価額を下回ったらすぐに「買う」と言うべき。 ただし他人の行動が読めない → 情報が少ない中で最適タイミングを狙う。

第一価格封印式と同じナッシュ均衡を持つ(実は理論的には同等)。

共通するゲーム理論的な考え方[編集]

自分の評価額(valuation)を把握する。 他のプレイヤーの行動を予測する(戦略的思考)。 リスク(損得)を天秤にかける。

情報の有無(完全情報 or 不完全情報)が大きな影響を与える。