オラクルカード

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オラクルカード(Oracle card)とは、カード占い用に使用されるカードの一種である。

概要[編集]

オラクルカードは今の状況におけるアドバイスを(神託(Oracle)として)受けることを目的としたものである。偶然性を利用した占いであることから卜占の一種ともされる。

タロットカードのように状況を探ったり、将来のアドバイスに向けた占いではなく、自分に対するアドバイスを探すための占いであり、カードのリーディングも自由度がかなり高いという特徴がある。そのため、占いというよりもセルフケアの一環として扱われることもある。

使用されるカードは販売元によってさまざまなモチーフがあり、基本的にポジティブな意味を持つカードでのみ構成されている[注 1]。枚数もタロットほど厳格ではなく、モチーフによって増減することが多い[注 2]。モチーフにされるのは天使精霊などの神秘的なものから自然をモチーフにしたもの、動物をモチーフにしたものなどさまざまである。カードには絵柄と短いメッセージなどが描かれており、それを元にリーディングすることが基本となる。

タロットとは異なり、それぞれの絵柄や数字の持つ意味や正位置・逆位置やスプレッドなどに縛られることが無く、シャッフルしたあとで1枚を引き、そのカードをリーディングするだけでよいため、気軽に占うことができるとして人気を集めている。もっとも、カードによる規則性はタロットほど厳格ではないが、タロット以上にカードごとに異なる世界観を持つことから占者がカードに寄り添ってリーディングする必要がある。

基本的には自分を占うためのものであるが、タロット占いのアドバイスカードとして組み合わせたり、他人のリーディングを専門に行う占者もいる。

元は書物占い[注 3]にルーツがあるとされ、1970年代にその原型が生まれ、1990年代に出版されたエンジェルオラクルカードが人気を博し、世界中にオラクルカードが急速に広まったという。日本には2000年代頃から本格的に浸透していったといわれている。

占い方[編集]

代表的な1枚引きの場合。まず、カードを持ち自分がカードに尋ねたいことを決める[注 4]。その後、カードを気のすむままシャッフルし、直感にしたがってカードを1枚引く。ここで引いたカードが今の自分に必要なアドバイスを受け取れるカードであり、そのカードの意味を読み解くことをリーディングという。

テーマや占者によってはもう一枚引く二枚引きなどの応用系により、さらに深くリーディングすることもある。

関連項目[編集]

注釈[編集]

  1. 中にはネガティブ要素を持つデッキもある
  2. 一般的には30から50枚ほどの範疇に収まることが多い
  3. 本のページを無作為に選び、そのページに書かれている内容によって占うもの
  4. 人によってはカードをノックしたり、尋ねたいことを口に出すこともある