オイダス

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

オイダスとは、オルリスタット(英:Orlistat) を含む消化器や膵臓等に含まれるリパーゼという消化酵素の阻害作用を主作用とする日本の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)における(処方箋医薬品)である。 肥満症の治療を目的とした抗肥満薬であり、先発医薬品「ゼニカル®(Xenical®)」のジェネリック医薬品である。 「内臓脂肪減少薬」や「脂肪吸収阻害薬」などと呼ばれることもある。

商品名「オイダス™」(OIDAS™)としてセンチュリオンラボラトリーズが販売する。 喫煙による満足感を抑制し、禁煙時の離脱症状を軽減することで、禁煙を補助する。 日本国内では、医療機関での処方や個人輸入により入手可能である。

概要[編集]

  • 製造国:インド
  • 製造会社:Centurion Laboratories Private Limited.(センチュリオンラボラトリーズ)
  • 商品名:オイダス™-120(OIDAS™-120)
  • 販売会社:Express Works Limited.(エクスプレスワークス)

作用機序[編集]

オルリスタットは、消化管内のリパーゼを阻害することにより、脂肪の分解を阻害して腸管からの脂肪の吸収を抑制する。 オルリスタットは、1日3回(1回120mg)の推奨治療⽤量で、食事による脂肪の吸収を約30%抑制する。 消化器や膵臓等に含まれるリパーゼという消化酵素の働きを阻害する作用が認められています(リパーゼ阻害作用)。 不活性化されたリパーゼは食事で摂取した脂肪を吸収可能なトリグリセリド(中性脂肪)に変換できなくなる。 未変換の脂肪は吸収されないため、結果として脂肪が蓄積されることがなくなり、体内の脂肪重量の低下、及び体重管理が期待できる。

副作用[編集]

オイダスの服用により、以下の副作用が報告されている。

  • 一般的な副作用:腹痛、下痢、脂肪便、放屁、便意切迫、便失禁、排便回数の増加など
  • 重大な副作用:肝機能障害(頻度不明)

禁忌[編集]

以下の患者には、オイダスの使用が禁忌とされている。

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 慢性吸収不良症候群や胆嚢障害(胆汁うっ滞)のある患者
  • 甲状腺機能低下症の患者
  • 神経性食欲不振症(拒食症)、および過食症の患者
  • 妊娠中、または妊娠している可能性のある女性、および授乳中の女性

併用禁忌薬[編集]

オイダスは、以下の禁煙補助薬との併用が禁忌とされている。

  • シクロスポリンを含む薬剤(ネオーラル、サンディミュン等)

出典[編集]

関連項目[編集]