エンツォ・G・カステラッリ
エンツォ・G・カステラッリ(Enzo Girolami Castellari, 1938年7月29日 - )は、イタリアの映画監督、脚本家。カステラーリとも表記される。別名はスティーブン・M・アンドリュース(Stephen M. Andrews)[1][2]、E・G・ローランド(E.G. Rowland)[2]。本名はエンツォ・ジロラーミ(Enzo Girolami)。
マカロニ・ウエスタン、マカロニ・コンバット、ユーロクライムなど様々なジャンルの娯楽映画を手掛ける職人監督。アクション映画を得意とする。父は映画監督のマリノ・ジロラーミ、叔父は映画監督のロモロ・グェッリエリ、兄は俳優のエンニオ・ジロラーミ、従兄弟は俳優のマッシモ・ヴァンニという映画一家で育った。娘は俳優のステファニア・ジロラーミ。
1967年にE・G・ローランド名義の『荒野のお尋ね者』で監督デビューした。主な監督作品にマカロニ・ウエスタン『黄金の三悪人』(1967年)、『七人の特命隊』(1967年)、『ケオマ・ザ・リベンジャー』(1976年)、マカロニ・コンバット『空爆大作戦』(1969年)、『地獄のバスターズ』(1978年)、ユーロクライム『死神の骨をしゃぶれ』(1973年)、ジョン・カーペンターの『ニューヨーク1997』(1981年)やウォルター・ヒルの『ウォリアーズ』(1979年)、ジョージ・ミラーの『マッドマックス2』(1981年)から影響を受けたSFアクション映画『ブロンクス・ウォリアーズ/1990年の戦士』(1982年)などがある。
『地獄のバスターズ』はクエンティン・タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』(2009年)に影響を与え、カステラッリは同作にカメオ出演した。『サンゲリア』(1979年)の監督をプロデューサーに依頼されたが、ホラー映画には乗り気になれずに断り、ルチオ・フルチが監督した。サメ映画『ジョーズ・リターンズ』(1981年)はアメリカで1,800万ドルを稼いだが[3]、ユニバーサル・ピクチャーズが『ジョーズ』(1975年)の盗作だとして訴訟を起こし公開中止となった。
日本でソフト化された監督作品[編集]
DVD[編集]
- 荒野のお尋ね者(1967)
- 七人の特命隊(1967)
- ジョニー・ハムレット(1968)
- 空爆大作戦(1969)
- 冷酷なる瞳(1971)
- 死神の骨をしゃぶれ(1973)
- ケオマ・ザ・リベンジャー(1976)
- ローマ麻薬ルート大追跡(1977)
- 地獄のバスターズ(1978)
- 砂漠の戦士/黒いライオン(1983)
VHS止まり[編集]
- 復讐の銃弾(1974)
- コブラ/フランコ・ネロ 殺しの罠(1980)
- ジョーズ・リターンズ(1981)
- マッド・ファイター(1982)
- ブロンクス・ウォリアーズ/1990年の戦士(1982)
- ブロンクスからの脱出(1983)
- ライト・ブラスト(1985)
- 炎の戦士ストライカー(1987)
- コブラ・リベンジャー/特攻刑事ハマー(1989)
- デザート・オブ・ファイアー(1997)
出典[編集]
- ↑ VHS『炎の戦士ストライカー』日本コロムビア、1988年
- ↑ a b エンツォ・G・カステラッリ(Enzo G. Castellari) allcinema
- ↑ Enzo G. Castellari IMDb