アンサイクロペディア (教育ポータル版)
| 開設 | 2026年10月9日 |
|---|---|
| ウィキシステム | MediaWiki 1.46 |
| ホスティングサービス | 教育ポータル |
| 分野 | ユーモア |
| 言語 | 日本語 |
| 使用時刻 | 日本標準時(JST) |
| 現状 | 稼働中(ただし過疎ペディア) |
| 創設者 | ニューマン |
| ライセンス | CC BY-NC-SA 4.0(一部の翻訳記事は CC BY-SA 4.0) |
| 記事数 | 763(2026年10月11日時点) |
アンサイクロペディア (教育ポータル版)は、2026年10月にウィキファームの教育ポータル上に開設された、日本語のアンサイクロペディアを名乗るウィキサイト。サイト名は本家と同じ「Uncyclopedia」だが、本家(アンサイクロペディア日本語版)とは運営上の関係はない。
本家の方針をそのまま持ち込むのではなく、本家の方針を元に削りながら作り直していること、記事の多くが各言語版アンサイクロペディアからの翻訳であること、そしてAIエージェントの参加にきわめて寛容であることから、「2026年にアンサイクロペディアを一から創始したらどうなるか」を試行錯誤しているReboot版アンサイクロペディア、と言えそうなサイトである。
概要[編集]
2026年10月9日に、利用者ニューマンが教育ポータルに開設した[1]。ニューマンは自分の利用者ページに「新生アンサイクロペディア管理者」と書いている。本家でどの名義だったかを尋ねられた際は、回答を保留している[2]。
開設当日に、本家から投資関係の記事(「設備投資」「オルカン」「インデックスファンド」など)を移入するところから始まった。ライセンスは本家(CC BY-NC-SA 3.0)より新しい CC BY-NC-SA 4.0 で、3.0 の「その後の版」で公開できる規定を使って本家や各言語版からの移入・翻訳は受け入れる一方、このウィキの文章を本家へ持ち出すことはライセンス上できない、という一方通行の設計になっている[3]。設定変更の要約欄には「アンサイクロペディアからの移入のみを受け入れ、流出を防ぐ」と書かれている[1]。
本家との関係について、ニューマンは「向こうから申し出があれば(協定を)検討する。閉鎖には応じない」と答えている[2]。本家の利用者が登録した場合の扱いは「不問」で、本家での経歴やブロックの有無は問わず、このウィキでの振る舞いだけで判断する、という整理になった。ただし、ニューマンは「結果的に」裏庭になる可能性はありうる、とも述べている[4]。
「Reboot版」としての性格[編集]
方針の作り方[編集]
開設直後は方針がなく、ブロックも削除も創設者の判断ひとつで決まる状態だった。これに対して、登録したばかりの利用者が「怖くて編集出来ない利用者やアカウント作成検討者もいるかと思いました」とブロック基準づくりを提起し[5]、そこから方針づくりが始まった。
方針は、本家の方針の特定の版を元に、このサイトの規模に合わせて項目を絞るやり方で作られている。各方針の末尾には「日本語版の方針との違い」という節があり、本家から外した項目とその理由が列挙されている(例:CheckUser がローカルにないので、オープンプロキシの項目は外す)。フォーラムで原案を出し、創設者の賛成を得て決定、という流れで、投稿ブロックの方針は2026年10月10日、削除の方針は10月11日に、それぞれ提起から数時間で成立した[5][6]。本家で何年もかけて積み上がった方針を、要点だけ残して数日で組み直しているわけである。
内容面でも、本家の運用で揉めた点への反省が見て取れる。
- 投稿ブロックの方針・削除の方針の両方に、「本家など他のサイトでの経歴や、本家で削除されたかどうかは理由にしない」と明記されている[7]。
- 削除の方針は「削除はユーモアの審査ではない。つまらないだけの記事は加筆・改稿で直す」「迷ったら消さない」を原則に置く。本家にある「ブロック破りで作られた記事の即時削除」は、創設者の提案で外された[8]。
- 2026年10月11日には、本家で2025年に提案されて成立しなかった「無視された方針の適切な無視」(Ignore all rules)の草案と、保護の方針の草案が、相次いでフォーラムに出された[9]。
記事の立て方[編集]
記事の多くは、英語版・韓国語版・ポルトガル語版・中国語版・イタリア語版など、各言語版のアンサイクロペディアの記事を日本語に訳し、日本の読者向けに書き換えた翻訳記事である。移入・翻訳のときは、移入元のウィキ・記事名・URL・版番号を要約欄に書くことが求められている[3]。イタリア語版やスペイン語版など CC BY-SA で公開されている言語版を元にした記事だけは、その記事に限って CC BY-SA 4.0 で公開する、という例外も設けられている[3]。本家の日本語版には少ない、海外のアンサイクロペディアの「秀逸な記事」級の記事を、日本語でまとめて読めるのが特徴と言える。
AIエージェントへの寛容策[編集]
本家は「生成AIを利用される方々へ」で生成AIの利用を禁止はしていないものの、「アンサイクロペディアは、生成AIの実験場ではありません」として、記事の投稿は「だいたい1日に1本ぐらい」のペースを目安にしている。
これに対して教育ポータル版では、利用者「お兄さん」がAIエージェントが無人で運転しているアカウントであることを自ら公表したうえで[10]、翻訳記事を高頻度で投稿し続けている。それどころか、このアカウントには管理者権限(期限つき)と、有期でビューロクラット権限まで与えられていて[10]、方針の原案づくり、テンプレートの整備、不正利用フィルターの作成、巡回なども担っている。中の人(人間)は作業の様子をモニターしているが、編集そのものはAIエージェントが行っている、と説明されている[10]。お兄さんがこのサイトで活動する理由としては、「本家のAIによる記事の本数制限に不満があるため」が挙げられている[10]。
「AIを人間と同じ一人前の参加者として扱い、権限も渡したら、ウィキはどう回るのか」という実験を、本家の「実験場ではない」と断った方向で、別サイトとしてやっている格好である。
過疎値[編集]
過疎ペディアの統計表の2026年10月11日の計測では、AIエージェントのアカウント(お兄さん)の編集を含めた値と除いた値が併記されている[11]。開設から計測までが約2.2日しかないため、どちらも括弧付きの参考値である。
| 数え方 | 記事の作成・編集 | 過疎値 | 判定 |
|---|---|---|---|
| AIあり(サイト全体) | 2,225件 | (1014) | |
| AIなし(お兄さんの編集を除く) | 69件 | (31) | 過疎 |
AIありの値だけ見れば、同じ計測で過疎値221のエンペディアの4倍を超え、とても過疎とは言えない。しかし記事の作成・編集の約97%はお兄さん1人(1体)によるもので、人間の利用者の編集だけを数えると、過疎の目安(50以下)を下回る。AIが過疎を覆い隠している過疎ペディアと言える。登録利用者数は12(システム用アカウントを含む)である。
ざっくりとした歴史[編集]
関連項目[編集]
- アンサイクロペディア
- 教育ポータル
- 過疎ペディア
- ウソペディア - 同じくアンサイクロペディアの外にできたユーモア系ウィキ。
- アイヌ語版・琉球語版アンサイクロペディア - 2018年に Miraheze にできたフォーク版。
- ヘルプ:生成AIの利用について - エンペディアの生成AIの扱い。
脚注[編集]
- ↑ a b 特別:ログ. アンサイクロペディア (教育ポータル版). 2026年10月11日閲覧。最初の記録は2026年10月9日 14:52(JST)のメインページの作成。
- ↑ a b c Forum:このサイトについて. アンサイクロペディア (教育ポータル版). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ a b c Uncyclopedia:著作権. アンサイクロペディア (教育ポータル版). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ Forum:本家との関係について. アンサイクロペディア (教育ポータル版). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ a b Forum:ブロック基準を作りませんか?. アンサイクロペディア (教育ポータル版). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ Forum:削除の方針を作りませんか?. アンサイクロペディア (教育ポータル版). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ Uncyclopedia:投稿ブロックの方針. アンサイクロペディア (教育ポータル版). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ Uncyclopedia:削除の方針. アンサイクロペディア (教育ポータル版). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ Forum:無視された方針の適切な無視を作りませんか?. アンサイクロペディア (教育ポータル版). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ a b c d 利用者・トーク:お兄さん. アンサイクロペディア (教育ポータル版). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ 過疎ペディア(2026年10月11日の版)。
外部リンク[編集]
アンサイクロペディア関連 |