アクア (この素晴らしい世界に祝福を!)

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この素晴らしい世界に祝福を! > アクア (この素晴らしい世界に祝福を!)
アクア
福原香織(オーディオブック)・雨宮天(テレビアニメ)

アクアは、暁なつめによるライトノベル作品『この素晴らしい世界に祝福を!』に登場するキャラクター、同作のメインヒロインの一人。

概要[編集]

カズマを異世界に転生させる際に、道連れにされた間抜けな女神。水を司るが「しゅわしゅわ」と称する酒好きの酔っ払い。誕生日は8月1日。

カズマと同じくらいの長身。「女神」という職業はギルドにないので僧侶(アークプリースト)で登録した。

カエルが苦手。喜怒哀楽の表現が豊かである。

各メディアのビジュアルはカズマと同じくらいの身長である。

カズマが殺された際には即座に肉体の再生と蘇生をさせるなど、アークプリーストとしての能力は人智を超えており、過去に誰も解くことの出来なかった悪魔の呪いや強力な結界を解き、アンデッドや汚染された水の浄化[注釈 1]など、人間には不可能と思われる効果を手軽に実行するなど女神に相応しい攻撃力・洞察力・浄化能力も備えている[注釈 2]

「女神の証たる神器」という青い羽衣[注釈 3]を着用し、屋敷では青のパジャマを着ている。髪型は水色のロングヘアーになっている。

冒険者としての職業はアークプリースト。身体能力は総じて高く、特に魔力の高さは、癒しの女神というだけあって尋常ではない。冒険者登録時の初期スキルポイントで、宴会芸スキルとアークプリーストの魔法を全て取得し、ゴッドブローなど近接格闘スキルまで取得している。特に宴会芸スキルはカズマに「もうこいつは芸で食っていける」とまで言われるほどだが、彼女自身は芸に対して強いこだわりを持つようで、金儲けに使うことは決してしない。 芸術の才能もあり、アルカンレティアではアンケートの調査結果とカズマの証言のみから、捜索対象である不審者(ハンス)と本物そっくりの似顔絵を描いて見せたほか、小説13巻では小遣い稼ぎのため、本物そっくりの粘土フィギュア『スケスケ令嬢エロティーナ』(エッチなネグリジェ姿のダクネス)や『爆裂特攻小めぐみん』(スカートの中など細部までこだわって製作されており、パンツまで脱げる仕様になっている)を製作している。アクアの価値観では、宴会芸を金儲けに使うのはダメだが、その芸術的才能でエッチな作品を作って金儲けをするのは問題ないらしい。

その一方、知力は平均より低いうえ、幸運値に至っては最低クラスであり、同じパーティーのカズマの幸運値を相殺してしまっている(めぐみんやダクネスも幸運値は平均以下なためパーティー全体の幸運値は低い)。その運の悪さは、一時的に幸運を付加する魔法を自身にかけてもカズマにジャンケンで勝つことができないほど。くわえて本人曰く「冒険者としての能力は最初からカンストしている」ので、レベルが上がっても能力値はほとんど上昇しない。そのため元々低い知力や幸運値もほとんど上がることはなく、その点をカズマには心底から憐れまれている。第8巻では学習能力が少し備わったものの、アクシズ教会に行くと甘やかしてもらえることも「学習」してしまうなど、根本的なところは変わっていない。

一応パーティではヒーラーを担当しており、回復、補助、蘇生、状態異常の治療など、取得スキルはいずれも絶大な効果を発揮する。また触れただけで水を浄化するという特殊な体質を持っており、地上に降りてもなお女神の力は健在のようである。ただし能力の制御はできず、無害な液体(飲み物、温泉、海水など)ですら聖水になってしまう。また、女神の性質ゆえ、野営時やダンジョン探索時には様々なアンデッド達が本能的に救いを求めて集まって来てしまう。

なお、本来アークプリーストは、あらゆる回復魔法と支援魔法を使いこなす上に、前衛に出ても問題ない強さを誇る万能職のはずであるが、アクアは「女神が必死に武器を振るうとか絵にならない」というバカな理由により一貫して武器を持つことは無く(ただし、アニメ版ではジャイアントトード討伐の途中から杖を持つようになる)、また初陣で近接格闘スキルであるゴッドブローを使おうとしたところ、ジャイアントトードには攻撃が効かず捕食されてしまったことなどから、基本的にアクアは前衛に向かないとみなされている。ジャイアントトードに何度も捕食されたことで深いトラウマを植え付けられ、ジャイアントトードを自らの天敵とみなしており、彼らと戦うことを極度に嫌がる。

防具は前述の神器たる青い羽衣のみであり、この羽衣は自分の女神たる証なので、決して手放すことはない。ただし、その割には平気で羽衣を馬のエサと一緒に干したりするなど、その扱いは結構雑である。

一見は真面目に見え、また水色の髪と瞳で抜群のプロポーションと人間離れした美貌に溢れており、カズマとの初対面を果たした当初は優しい口調で語り掛けていたものの、すぐに本性を現す。その本性は尊大な性格で、カズマの死因や弱みを「プークスクス!」と思いきり笑ったり、自分が女神である事を鼻にかけたり、尊大な態度で自分を崇めるよう強要するなど、余裕のお釣りが返ってくるほど残念な内面を持つ。また、後輩の女神であるエリスに対抗心を抱いており、彼女の信者のおかげで初期資金を得られた事に悔しみの涙を流したばかりか、アクシズ教よりもエリス教が信仰されている事に腹を立てて自身の信者の前でエリスの弱味を口に出す、カズマを蘇生させる際も弱味を利用するなど、エリスに対して好き放題やっている。

お調子者で能天気、ものぐさで空気を読まない、威勢の良い啖呵を切る割には打たれ弱くて泣き虫な構ってちゃんという性格の持ち主であり、平時の態度に女神らしい神々しさは皆無で、ときに自分が女神であることすら忘れてしまう。天界で女神をしていた頃の仕事も、スナック菓子をつまむなど品のない態度で早くするようカズマを急かす等適当にやっており、また転生後の言動もたまたま自分に向いていた土木工事のアルバイトに魔王討伐の使命も忘れて熱中する、酒と宴会が大好きで、やたらと食欲旺盛で飲み食いする姿にも品がなく、軽率な行動で酷い目に遭うとすぐ泣き喚く、泣かされても放っておくといつの間にか子供のように寝ている、金銭感覚が無く手に入れた金はすぐ使い果たしてしまい借金を作ることもある、アクセルの街に相当慣れた頃になってもすぐ迷子になる、屋敷に住むようになると寒い日には暖炉の前の一番暖かい席を占拠し、動いて欲しくば我に高級酒を捧げよなどとほざく、カズマの裁判で弁護人になると「やってみたかっただけ」という理由で意味のない不規則発言を連発する、しかも明確に違法とされていなければ何でもやってよいという発想の持ち主であり、御剣に檻の弁償代を吹かして請求したり、祭りの際はインチキ商法やネズミ講にまで手を染めたりするなどなど。そのため、本人が自分は女神であることを明かしても、一部例外を除いて全く信じてもらえない(自分の信者であるはずの大多数のアクシズ教徒にすら「御神体のそっくりさん」扱いされ、圧倒的な力を発揮しながら泣いて帰った後、しばらくしてようやく本物の女神と信じてもらえた)。とはいえ自分の信者であるアクシズ教徒が危機に立たされたときなどは、(神の名を騙る不届き者として教徒たちにボコられても)なおアクシズ教徒を助けようとするなど、極稀に女神らしい振る舞いを見せることもあり、その際はカズマにも見直されている。

動機こそその時々によって様々だが、基本的に考えなしに行動するのが常。そのため幾度となくトラブルを引き起こすが、一向に反省の兆しは見えずに同じことを繰り返すため、一行の中でカズマの手を最も焼かせる存在となっている(最終的に泣かれるのがカズマであるため)。そのような日頃の振る舞いゆえに、カズマからは「駄女神(だめがみ)(堕女神)」「元なんたら」「狂犬女神」「なんちゃって女神」などと場面によって様々な呼び名(蔑称)で呼ばれており、また同じパーティーの仲間であるめぐみんやダクネスには、自分が女神だといくら説明しても信じてもらえず、「自分を女神だと思い込んでる痛い子」だと思われている。

完結しているWeb版では、カズマが魔王を討伐したのち、無事に天界に戻っている。

ゼル帝(キングスフォード・ゼルトマン)[編集]

アニメ版では第2期第2話から登場。外出中のめぐみんに拾われ、名前を付けられた上で彼女のペットになる。また当初から水に抵抗がなく綺麗好きということになっており、アルカンレティアでは温泉に浸かっている。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. 水の都アルカンレティアで魔王軍幹部ハンスによって猛毒に犯された大地や源泉は、腕のいいアークプリーストが大勢で浄化しても数ヶ月を要する惨状であったが、本気の本気を出したアクアはわずかの時間で猛毒はおろか源泉の成分まで完全に浄化してしまった。
  2. 対デストロイヤー戦では、異世界方々を蹂躙し続け他の誰もが破れなかった魔法結界を「セイクリッド・ブレイクスペル」で破壊。対ハンス戦ではウィズでさえ倒しきれなかった彼に「ゴッドブロー」で止めを刺し、ダクネスの父親イグニスが死の床に着いた際、誰もが毒を盛られたか不治の病と診察する中(アルダープの陰謀によって悪魔マクスウェルに)死の呪いをかけられているとあっさり見抜いて呪いを解除した。
  3. 各種の強力な魔法により強化されたチートアイテムで、状態異常を完全に無効化する。カズマに借金の返済のため売られかけた時に、羽衣を「女神としてのアイデンティティ」と主張している。

出典[編集]

外部リンク[編集]