よみもの:数学表記揺れ対決ひろば
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我等が偉大なる百科事典(もどき)サイトエンペディアの永年の宿敵ウィキペディアでは往古の昔から数学関連のトークページに於いて表記の違いを巡って編集者同士が激しく衝突するとゆー惨劇(?)が永きにわたって繰り広げられてきました。
今日ではこの騒動もほぼ鎮静化し最早話題にする人すら殆んど居なくなってしまって久しい現在ですが、この「よみもの」では上記惨劇を蒸し返すために後世に伝えるために論争の火種となった種々のワードを列挙しそれぞれ対立する言葉達の長所・短所(と思しきもの)を挙げて読者&編集者の皆さんと語りあっていきたいと思います。
漢字がそれぞれ違うもの[編集]
函数 vs 関数[編集]
- 「函数」は元々英語「function」の音訳(中国語)だったそうですが戦後常用漢字に含まれない(難しい漢字の)言葉だからって理由で学習指導要領に於いて「関数」の字に〝改称〟されたとゆー経緯があります。この関数なる新たな表記を巡ってウィキペディアでは血で血を洗うが如き激しく熾烈なバトルが繰り広げられました(大袈裟)。ここではこの「函数」•「関数」2つの語の長短を(独断と偏見を交えて)述べていきたいと思います。(他にもありましたらどしどし加筆して下さい♪)
【函数】[編集]
長所:まず見た目がカッコいい☆ブラックボックスのイメージが湧きやすい。起源に拘るならコレ!
短所:ちょっぴり堅苦しい。初等数学や応用の世界ではちょっと大袈裟な気がするかも。
【関数】[編集]
長所:1980年代以降に中高生だった人には馴染み深い。日本オリジナルなのが良い☆当用漢字だから親しみやすい。
短所:画数が多くて書くのが面倒。数学ガチ勢からしたら見た目がダサい!
線型 vs 線形[編集]
- この対立に関しては筆者は「線型」と「線形」どっちが先に誕生したのか分からないんで詳細不明なんですが傾向としては純粋数学的な書物では「線型」が好んで使われてて、物理学等の応用数学的な書物では「線形」が多く使用されてる感じがします[1](飽くまで私の主観ですが…)
ちなみに数学者の長岡亮介先生は「線形と書くと線のかたちを扱うだけの学問と勘違いされる。」とゆー趣旨の発言をされてたそうです。ではこの対立について考察してゆきましょう。
【線型】[編集]
長所:見た目がゴツくてカッコイイ!純粋数学ならこれの方がしっくり来る!お堅い感じが好き☆
短所:「函数」の時と同様やや堅苦しい。「刑」とゆー部首に抵抗がある。可愛げが無い。
【線形】[編集]
長所:線型より親しみやすい。線型より画数が少なくて書きやすい。「形」の方が見た目が可愛い♡
短所:俗っぽい感じがする。「関数」の時と同様に数学ガチ勢にとってはダサく見える。
言葉自体が違うもの[編集]
ヤコビ行列 vs 関数行列[編集]
- この両者はウィキペディアの同名記事のトークページでタイトル名変更の是非を巡ってそこそこ論争が展開されていたものです。議論の末ウィキペディアのコミュニティではヤコビ行列に軍配が上がったようですが数学界の現状はどうなんでしょうね。それでは…。
【ヤコビ行列】[編集]
長所:数学者の名前が入っててカッコいい。現代的な感じ。ヘッセ行列やロンスキー行列とかと同じ土俵に乗せれて統一感が取れる感じ。
短所:堅物感?が無いかも…(数学ガチ勢の中には更に一歩進んで「ヤコビ行列どころか関数行列でも駄目だ!函数行列にしろ!」って人も居るかも)
【関数行列】[編集]
長所:とにかく堅い!洒落が通じない人にオススメ!ちょっとレトロな感じ!(長所…なのかな💧)
短所:成分が(一般の)関数じゃないのに〝関数〟の語が枕に付くのはどうかと…。この言葉の元ネタである「functional matrix」が現代では別の意味で使われてるそうでして…。
脚注[編集]
- ↑ ちなみに「線型」•「線形」は英語「linear」の訳語です。