よみもの:公共の場の公共性低下についての問題
公共の場の扱いについて[編集]
今は「推し活優先」路線が重視され、多彩なグッズ化や書籍化、食品コラボ化、パネル化など、ありとあらゆる作品が街中で見かける様になりました。また、鉄道では列車や駅にキャラクターのラッピングなどが敷かれているのも当たり前の光景となりました。しかし、鉄道という公共交通機関において、公共性の低下が指摘されており、「公共の場」においてふさわしい空間であるかどうかの判断が曖昧なまま、コラボを行っている点も問題視されています。
日本マクドナルドの店内コラボBGM[編集]
2025年12月、ジャンルは違いますが、日本マクドナルドにて、初音ミクの『期間限定ポテトコラボBGM』が店内にて流れました。しかし、周囲は静まり返り、「ネットカルチャー文化を公共の場に持ち込んではいけないだろう」と思っていました。ファストフードとは言えども、不特定多数が利用する場なので、「公共の場で、行って良い事と悪い事」の区別をしっかり見極めてほしいのです。
蓮の空の映画館広告ジャック[編集]
2026年5月-7月まで、映画蓮の空が劇場公開されました。その期間は映画館のアナログ/デジタル広告が蓮の空一色となり、他の映画作品の広告が掲載不可能になる、更には等身大パネルもデカデカと置いていたという現象が起きていました。しかし、この手法は
映画館や配給会社が自身の市場支配力を背景に、競合他社の広告を不当に排除したり、取引先に対して特定の広告枠を強制・制限したりする行為は、独占禁止法が禁じる「不公正な取引方法(拘束条件付取引や優越的地位の濫用など)」に該当する可能性がある
と指摘されています。
本来の公共の場とは何か[編集]
鉄道・飲食店・映画館など、不特定多数が利用する場所。それらは全て『公共機関』と定められています。ここで公共の場としての立場を守ってほしいのが3つあります。
- 景観の悪化と精神的ストレス
視覚的な情報が多すぎると、景観が損なわれます。強制的に広告を見せられることで、利用者が精神的な疲労を感じます。
- 安全性の低下と情報弱者(お年寄り・外国人・視覚障害者)への弊害
案内板や避難経路の表示が広告に埋もれて見づらくなります。日本語の文字や文化的な背景がわからないため、広告と「本物の案内板」の区別がつきません。「どこが出口で、どこが避難路なのか」が視覚的に認識できなくなります。災害時や緊急時に、本当に必要な情報を見落とす危険性が高まります。
- ネットカルチャーの音楽の影響
飲食店などの公共機関でネットカルチャー音楽が流れると、人によっては不快に感じる場合があります。『快適な音楽を聴きながら、召し上がって頂く』という飲食店本来の原点に立ち返る。
上記に記した通り「公共空間の私物化」と「経済活動」の境界線が曖昧になっている現状です。
企業にとっては「ファンを喜ばせるための施策」であっても、それが「ファンではない一般の利用者」に我慢や不快感を強いるものであってはなりません。「公共の場」を提供する鉄道、飲食店、映画館などの運営企業には、目先の広告収入や話題性だけでなく、利用者の「静穏権(静かに過ごす権利)」や「安全」を第一に考えた、厳格な自主規制とモラル、ユニバーサルデザインが今まさに求められているのです。