めぐみん

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めぐみん
内田真礼(オーディオブック)・高橋李依(テレビアニメ)

めぐみんは、暁なつめによるライトノベル作品『この素晴らしい世界に祝福を!』に登場するキャラクター、同作のメインヒロインの一人。

概要[編集]

爆裂魔法を使う魔法使い(アークウィザード)。それしか出来ないワントリックポニー。誕生日は12月4日。

「我が名はめぐみん、紅魔族随一の~」から始まる紅魔族独特の名乗りをする。

小さくて可愛い生き物に目がない[注釈 1]

当初は一発爆裂魔法を放つと完全にガス欠になり誰かにおぶさって帰るしかなかったが、レベルアップを重ねても、威力上昇にスキルポイントをつぎ込むため、カズマから魔力をもらい、歩いている。

紅魔族の中でも天才の部類の存在であったため、アクセルで再会したゆんゆんには爆裂魔法しか使えない事が知れると大層嘆かれてしまった。

冒険者としての職業はアークウィザード。非常に膨大な魔力とそれをコントロールする技術を有するが、本人は爆裂魔法を極めることを生涯の信条としているため、スキルポイントを爆裂魔法系列(魔法本体、威力向上、詠唱速度向上)にしか割り振っておらず、使える魔法は爆裂魔法のみ。しかもまだレベルが低いことによる魔力不足で、撃つたびに倒れてしまうため、一発放つとそれ以後はパーティーのお荷物となってしまう。レベルが上がると次第に爆裂魔法を撃っても倒れなくなるかと思いきや、スキルポイントの大半を爆裂魔法の威力向上につぎ込み消費魔力も上がってしまうので、結局あまり変わらない。

何かあるたびに爆裂魔法を撃ちたがるが、爆裂魔法によってカズマ一行の中でも大きな戦果を上げることも多い(美味しいところは持っていく主義)。作中に明記されてはいないが、めぐみんの発言内容から察するに、この世界の魔法は使用するたびに熟練度のようなものが上がり威力が強化されるといった裏設定があるらしく、めぐみんは自らの爆裂魔法を少しでも強化するため、「1日1爆裂」(特に使う必要がない場合でも、1日1度は爆裂魔法を使用すること)を日課にしており、それは1日1度爆裂魔法を使わないと気が済まない「爆裂欲」ともなっている。以前に街の近くで爆裂魔法を使って守衛さんに叱られた経験があるらしく、日課を達成するための爆裂魔法の使用は街への被害を考慮し、ある程度街から離れた場所で行うのが通例となっている。それでも、傍から見れば毎日毎日意味もなく無駄に強力な爆裂魔法を撃ち続け、アクセルの街周辺の自然環境に甚大な影響を及ぼし続けるめぐみんの行動は常人の理解を超えるものであり、アクセルの街の冒険者の間では、魔王軍幹部の一人ベルディアが言い出した「頭のおかしい爆裂娘」という通り名が、めぐみんを指すものとして定着している。第7巻では、ついに自ら「頭のおかしい爆裂娘」と名乗るようになった。

彼女がよく口にする「爆裂欲」は、モンスターの群れの中に爆裂魔法を叩き込むと最も満たされるものらしく(もちろん、大量の経験値を獲得してレベルが上がり、爆裂魔法の威力をさらに強化できるからである)、魔王軍との集団戦は彼女の爆裂欲を最も満たすとともに、彼女が最も活躍できる場面でもある。その次に彼女の爆裂欲を満たすことができる場面は、魔王軍幹部など強敵との決戦である。そのような機会がない日における爆裂魔法の使用欲は、最初は平原に放つだけで満たされるものであった。しかし、ベルディアの居る廃城に爆裂魔法を放つようになってから(web版ではベルディアがいることを知っていた)は、巨大建造物を破壊する快感を覚え、最低でも大岩を破壊しないと満たされないものになった。初登場時から唱えていた「1日1爆裂」も、ベルディア戦以後はわざわざ破壊できる物のある場所まで遠出するようになっている。その後、アクセル近郊の湖で爆裂魔法を放てば魚が取れることに気付くと、ピクニックを兼ねてその湖へ爆裂魔法を放ちに行くことが多くなったが、13巻時点では飽きて別の場所で爆裂魔法を放つようになった。

なお、めぐみんが長く滞在しているアクセルの街では、住民や冒険者たちもめぐみんの爆裂魔法に耐性がついているため、最近は節度を守っていれば街の郊外で爆裂魔法を放っても苦情は来ないが、それ以外の場所(王都、エルロード、紅魔の里など)に滞在しているときはそうは行かず、1日1爆裂の日課をこなすたびにトラブルとなり、酷い場合は牢に入れられてしまうことも少なくない。

もっとも、カズマ一行の中で最もレベルが高く(13巻時点でレベル40を超えている)基礎ステータスも上がっているので、最近は単純に素手や杖で殴るだけでもそこそこ強く、相手が大の男でも一般人相手の喧嘩なら楽勝である。ダクネス共々、カズマから「もうあいつらは素手で戦った方がいいんじゃないか」などと言われることもある。

なお、スピンオフ作品では、幼いころに邪神の封印で遊んでいて封印を解除し"大きくて黒い獣"(邪神ウォルバクの半身)に追いかけられていたところを、フードを被った巨乳の魔法使い(邪神ウォルバク(女))に助けられた過去があり、爆裂魔法はその時に教えてもらったことが判明する。

使える魔法は爆裂魔法のみ、1日1回しか使えず使用後はパーティーのお荷物、ダンジョン内など爆裂魔法を使えない場面では単なる荷物持ち程度しか務まらないなど、冒険者たる魔法使いとしては極めて使い勝手が悪いことから、他のパーティーから悉く見捨てられ困窮していたところを、アクアの出したパーティーメンバー募集の張り紙を見て応募する。カズマやアクアと最初に対面したときは、もう3日も何も食べていないという状況下にあり、面接の前に食べ物をおねだりした。

めぐみんに爆裂魔法しか取り柄がないことが判明すると、アクアからは「素晴らしいわ!非効率的ながらもロマンを追い求めるその姿に、私は感動したわ!」などと絶賛されたが、カズマからは「燃費の悪い魔法使いなどいらんわ」と言われ、仲間入りを拒否される。しかし、もはやどこにも行き場がないめぐみんは簡単には引き下がらず、報酬は山分けではなく、食費とお風呂とその他雑費を出してくれるだけでいいから仲間にしてください、私を捨てないでくださいなどとカズマにしがみつき、しつこく食い下がる。そのときのめぐみんはジャイアントトードとの戦闘後でカエルの粘液まみれの状態にあり、周囲の女性が「あんな小さな子を弄んで捨てるなんてとんだクズね」などと噂していたことから、めぐみんがこの状況すらも利用し「どんなプレイでも大丈夫ですから! 先程の、カエルを使ったヌルヌルプレイにだって耐えてみせ」と叫ぶに及び、カズマはついに根負けしてめぐみんの仲間入りを承諾した。

なお、その際にめぐみんが言い出した加入条件は有効なものとして後々まで続いており、めぐみんはたまに新しい杖やローブをねだったりするものの、冒険者としての報酬は基本的に食費と雑費程度しか受け取らず、さらに余ったお金は貧しい実家への仕送りに充てている(カズマは、賞金等のうちめぐみんの取り分をきちんと分けて保管しているのだが、めぐみんは受け取ろうとしない)。そのため、カズマやアクアが大金を手に入れて浮かれているときも、めぐみんはポイントカードなどを活用して生活費を節約する質素な生活を続けており、小説12巻で冒険者に対する税金の取り立てが行われたときも、めぐみんの収入は少ないとして税金を免除されている。

カズマから「名前と爆裂狂なところを除けば常識人」と評されることがあり、基本的には真面目な性格である。異世界の常識に疎いカズマにモンスターなどの知識を教えることもあり、面倒くさがってクエストに出発しようとしないカズマを説得するのは大体めぐみんの役目である。爆裂狂ではあるが、爆裂魔法を封印して上級魔法を覚えた方がパーティーのためになるのではないかと思い悩んだこともある(その悩みはカズマの選択によって解消され、カズマとの関係が一層深まるきっかけとなった)。蘇生を嫌がるカズマの身体にとんでもないいたずらをしたこともあるが、それもカズマに戻ってきてほしいという真摯な想い故のことである。向上心も強く、自分が一番の爆裂魔法使いでないと気が済まない。機動要塞デストロイヤー戦で、自分の爆裂魔法の威力がウィズのそれより低かったのを非常に悔しがり、その後カズマの知らないうちにウィズと再度勝負し、爆裂魔法の威力は自分の方が上だとウィズに認めさせている。

一方、非常に見栄っ張りで自分の強さを喧伝するためにあからさまな嘘や誇大宣伝をすることも結構あり、ベルディア戦のときはたまたま見つけた廃城に毎日爆裂魔法を放ち、それがたまたまベルディアの居城だっただけなのに、それに怒ったベルディアがアクセルの街に来ると、毎日爆裂魔法を放っていたのはベルディアをおびき出すための作戦だったなどと言い放っている。両親宛に書く手紙でも、しばしば自分たちの活躍ぶりやカズマとの関係をやや誇大気味に書いてしまう傾向があり、誤解を招く原因になっている。

めぐみんの家系は代々慎ましい体型の持ち主らしく、幼い頃に母親のゆいゆいからは(巨乳になるのは)早めに諦めるように諭されている。それでも巨乳になるという夢を諦めなかっためぐみんは、たまたま自ら封印を解いてしまった邪神ウォルバク(女)が見事な巨乳の持ち主であるのを見て、どうしたらお姉さんみたいになれますかと質問し「大魔法使いにでもなれれば、きっと…」という答えを聞いて、ウォルバクのような大魔法使いになれば巨乳になれると勘違いしてしまう。めぐみんがウォルバクから爆裂魔法を教わりその習得にこだわったのもこの出来事が一因である(スピンオフ第1巻)。しかしそのような努力も空しく、めぐみんは成長しても胸など育つところがあまり育たず、同い年でも発育が段違いに良いゆんゆんに強く嫉妬するようになる。その後、紅魔の里を出て紆余曲折の末にカズマたちに出会うと、カズマから「ロリっ子」と呼ばれてショックを受ける。カズマたちのパーティーに加入した後も、いわゆる幼児体型のせいでしばしばカズマからロリキャラ扱いされては憤慨している。

いわゆる幼児体系のせいで、カズマと出会った当初はまともに女の子扱いされなかっためぐみんであるが、カズマを1日1爆裂の日課に付き合わせて、爆裂魔法を使った後はカズマにおんぶしてもらうという日々を過ごしているうちに、カズマもめぐみんの目指す爆裂道を少しずつ理解してくれるようになり、カズマと「今日の爆裂魔法は何点」などと言い合う仲になる(第1巻)。そして、自分を女性として見てくれないカズマに憤慨し、ならば一緒にお風呂に入りましょうと言ったことがきっかけで、本当にカズマと一緒にお風呂に入ることになってしまい、そのとき自分は来月には14歳になると告げると、カズマは急にめぐみんを女の子として意識するようになる(第3巻)。その結果、めぐみんが14歳になった頃(第4巻)あたりから、カズマのめぐみんに対するセクハラが止まらなくなり、めぐみんはカズマの度重なるセクハラに怒りつつも、さりげなく「私はカズマのことが好きですよ」と言ってみたり(第5巻)、二人の間柄は次第に恋愛関係に発展していく。その後、母ゆいゆいがカズマとめぐみんをくっつけることに極めて積極的であるほか、アイリス王女という強力なライバルが出現したこともあり、カズマに対するめぐみんの行動は次第に大胆になっていく。

なお、めぐみんはカズマと何度か同衾しているが(第5巻、第9巻、第14巻)、まだ一線は越えていないが、14巻ではカズマから男の子としての性の悩みを打ち明けられこれに理解を示すシーンもあり、カズマとの関係は確実に進展している。第12巻ではカズマと両想いであることを確認し「友達以上恋人未満の関係」になるも、この関係はアクアとダクネスには内緒にし、仲間達との今の関係を維持し続けることも宣言する(もっとも、関係はすぐにバレてしまう)。ダクネスに対しても、自分の素直な気持ちをカズマに告白するよう後押ししており、その結果ダクネスはめぐみんより1日遅れでカズマに告白しカズマに振られている。三角関係によるパーティー解散の危機は、ダクネスがカズマを大人げなく無理やり奪うだの、(めぐみんとの)仲を引き裂くといったつもりはないと宣言することで一応決着するが、カズマのファーストキスはダクネスに奪われている。めぐみんも肉体関係でダクネスに先を越されることは警戒している模様であり、事あるごとにダクネスを牽制する発言をしている。14巻時点でも関係性は大きく変わっていないが、雰囲気的には若干カズマの恋人に近づいた感がある。

たびたび自分に勝負をふっかけてくるゆんゆんとは学生時代からの幼馴染の間柄である。学生時代には、彼女との勝負の結果が自分の昼食の有無に関わっていた事もあり、「勝ち」に執着するようになった。普段はゆんゆんを邪険に扱っているが、スピンオフ作品では彼女がピンチに陥るたびに助けに入っており、ゆんゆんが独り言のように放っためぐみんとの親友宣言にも満更ではない様子を見せている。

第6巻で登場したアイリス王女には、「自分とキャラが被っている」などという理由から度々激しい嫉妬を見せており、カズマがアイリスに夢中になりアクセルの屋敷へ帰ってこないときは、他の誰よりもカズマのことを心配している。第10巻とスピンオフ作品では、カズマからおもちゃの指輪をもらったアイリスに嫉妬する姿を見せている。第12巻ではアイリスについて、「(自分のようなポンコツ魔法使いと違って)まともな子が、しかも自分とキャラが被ってて、とびきり強い上に一途な子が現れれば、それは…」と本音を覗かせている。また、カズマがダイナマイトを発明すると、これによって自分の存在意義を奪われるとの危機感からか、異様なほど激怒している。

自分の体型に関するコンプレックスを克服するためか、めぐみんはゆんゆんやその他の女性に対し、殊更にカズマとの関係(一緒にお風呂に入った、同衾した、告白したなど)を強調し、自分が「大人」の女性であることを誇示する癖があり、その大胆過ぎる言動にはしばしばカズマも困惑している。

Web版では魔王討伐後、自分が新たなる魔王になってカズマに魔王城をプレゼントするべく、旧魔王軍に対し、爆裂魔法を連発した。その際に大量のマナタイトを使用したことで身体に変調をきたし、鼻血を出してしまうほどだったため、ゆんゆんにとめられてしまった。

初登場時には「頭のおかしいロリっ子」に過ぎなかっためぐみんであるが、次第にカズマとの関係が深まるにつれて、読者層もめぐみんを『このすば』のメインヒロインと認識するようになったのか、角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票では、めぐみんが第1位を獲得。記念にスピンオフ作品第3弾の主人公になる。

ちょむすけ[編集]

ちょむすけ
生天目仁美(オーディオブック)

めぐみんの使い魔。

紅魔の里でこめっこが拾ってきて以来めぐみんのペットとなり、共に里を旅立った[注釈 2]

紅魔の里でこめっこが拾ってきて以来めぐみんのペットとなり、共に里を旅立った。基本的に彼女が外に出ている間は宿か家にいるようだが、一緒についてくることもある。たまに火を吹いたり羽で飛ぶことがある。(火を吹くのはセシリーに仕込まれたせいである)

拾われた当初は名前が決まっておらず、めぐみんがこの黒猫を紅魔の里で学校に連れて行った際「この子は自分の半身」などと説明したことから、クラスメイト達は黒猫の方を「めぐみん」と呼んで可愛がるようになり、人間のめぐみんの方が「ニセめぐみん」呼ばわりされ改名を勧められることもあった。この紛らわしい問題は、黒猫の方がゆんゆんから「クロ」という仮名を付けられたことで一応決着するが、「クロ」という名前はめぐみんなど紅魔族の多数派にとってはおかしな名前であるため、後にめぐみんから(メスであるにもかかわらず)「ちょむすけ」と名付けられた。本人は当初嫌そうなリアクションをしていたが、今は馴染んでいるようで、この名を呼ぶと反応する。

人懐っこくおとなしいが気の弱い性格で、めぐみんやゆんゆん、カズマやダクネスにはよく懐いているが、なぜかアクアのことは嫌っている。ゼル帝とは相性が悪く、つつかれては逃げ惑っている。紅魔の里では自分を食べようとするこめっこを怖がっていた。

その正体は紅魔の里に封印されていた邪神ウォルバクの半身である魔獣で、封印が解けたときに邪神としての記憶をなくしていたため、当の本人は部下の悪魔には近寄らなかった。

邪神ウォルバク(女)撃破後は心身に軽い変化をきたしたようで、風呂嫌いが治ったり「ウォルバク」という単語に反応したりするようになる。見通す悪魔であるバニルからも「面白い事になっておる」とからかわれていた。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. アルカンレティアへの道中では、馬車の中でレッドドラゴンの子供に名前をつけて可愛がったり、生まれたばかりのゼル帝にも真っ先に触れたがっている。
  2. こめっこがちょむすけを捕らえたのは食べるためであり、大人になるまで太らせてから食べるつもりであったが、あまりにも忍びなく思っためぐみんがそっと旅に連れ出した。

出典[編集]

外部リンク[編集]