ぼくのブラジャー・アイランド
『ぼくのブラジャー♥アイランド』は、原作:井沢満[注釈 1]、作画:いがらしゆみこ[注釈 2]によるお色気漫画。
概要[編集]
原作:井沢満、作画:いがらしゆみこでラブコメ作品「ねりまより愛をこめて」が『週刊少年マガジン』1982年30号に読み切り掲載された。マイコン狂いの少年が理想の女性像をコンピューターにインプットした結果、生まれた自意識を持った女の子が生まれ、少年と本物の女の子の仲を取り持ち、少年の恋が成就したら消えるという内容であったが、当時の連載陣を押しのけ、読者アンケートで2位を獲得する人気となった。
この人気を受け、同じ原作・作画のコンビで『月刊少年マガジン』(講談社)にて1987年5月号から同年8月号に連載されたのが本作である。全4話。単行本は全1巻。
原作の井沢は、読者に媚びたために本作は失敗したと述べており、本作の失敗によって、いがらしによる少年漫画路線は途絶えることになった。ただし、当時のいがらし自身は少年漫画は視野に入れておらず、逆に描線が太くなることを嘆いてもいた。
あらすじ[編集]
中学浪人の森田ゲンは沖縄で竜巻に巻き込まれ、ブラジャーの形をした「ブラジャーアイランド」へ飛ばされてしまった。なお、ブラジャーアイランドの近くに「パンティーアイランド」があり、こちらはパンティー形をしている。
目を覚ましたゲンの前に現れたのは、非常に短いスカートのテニスウェア(普通にしててもアンダースコートがはっきりと見える短さ)を着た美少女。しかも、アンダースコートではなく下着そのもので、ゲンの前でその下着を脱ぎ始める。
おかしいのは女の子だけではなかった。島のあちこちに高圧電流が流れ、地雷原があり、機関銃が掃射されくるのだった。それらを搔い潜って島の中心部に潜入したゲンが発見したのは、女の子たちの行動を監視する無数のモニターだった。
実はこの島、日本を代表する下着メーカーである「P&B社」の会長・
伴津会長は最終学歴が小学校卒業という低学歴ながら「女だけの世界に住みたい」という一心で会社を創設し、その野望を実現したのであった。伴津会長が小卒で夢を成し遂げたことに感動したゲンは、この島に住み続けることを賭けて、伴津会長をあっといわせる下着を作ると宣言する。
ゲンが作ったのは、形状記憶合金入り「ワレメパンティー」、履くと股間がパックリ開いて丸見えになる下着であった。しかし、デザインがダサかったので失格となる。
しかし、ゲンが伴津会長の孫娘・モモに気に入られたことで再挑戦のチャンスが巡ってくる。今度は、ゲンが目隠しをした状態で、島の女の子全員の裸を触って、誰かを当てるというものだった。ゲンは百発百中で当てるのみならず、女の子の身体に一切触らず、パンティと服のスレた音だけで誰かを当ててしまう芸当まで見せる。
これによって、「会長をあっといわせる下着」作りの再戦が許可される。女の子のツボを調べてゲンが作り上げたにはTバック下着に指圧の磁石を埋め込んだパンティー「ヒップ・エレクトバンパンツ」であった。これの男性用も作っていたことで、ゲンは伴津会長に認められ、島への滞在を許されるのだった。
各話[編集]
- ここは天国じゃ♥の巻
- 野生児アザミ登場の巻
- ウフン♥誘惑されその巻
- 男はやる気と才能ダ!!の巻
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ テレビドラマ『外科医有森冴子』などで知られる脚本家。
- ↑ 『キャンディ・キャンディ』の作画などで知られる漫画家。
外部リンク[編集]
- ぼくのブラジャーアイランド - 講談社公式