帰宅困難者
(帰宅難民から転送)
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帰宅困難者(きたくこんなんしゃ)とは、地震など突発的な大災害が発生しほとんどの交通機関が運行を長時間中止したために、職場や学校から帰宅することができなくなった者を言う。帰宅難民(きたくなんみん)とも呼ぶ。
概要[編集]
- 自宅までの距離が遠いため帰宅を諦めた帰宅断念者
- 自宅まで距離はあるが、なんとか帰れると判断して徒歩による帰宅を試みる遠距離徒歩帰宅者
の2パターンがある。日本の内閣府中央防災会議は統計上の大まかな定義として
- 帰宅距離が10kmまでであれば全員帰宅可能
- 帰宅距離が10kmを超えると帰宅困難者が現れ始める
- 以後20kmまでに1kmごとに帰宅困難者が1%ずつ増え、20km以上は全員帰宅困難
としている。
なお一部の学校では数十キロに及ぶ距離を徒歩で移動させる強行遠足を行っているが、これは交通機関が途絶した際に学校から下校させるための訓練も兼ねていると言われる。これの経験があると数十キロ歩いてでも無理に帰ろうとする。[Joke
]
事例[編集]
東北地方太平洋沖地震の際には首都圏を中心に数多くの帰宅困難者が発生し、政府は無理な帰宅を控えるように呼び掛けたが、それでも食料などの不安から徒歩や運行中のタクシーで帰宅を試みる者が相次いだ。
これを教訓に大災害で帰宅困難者が発生した場合に備えて多くの企業や学校が数日分の食料や水を備蓄するようになったほか、帰宅困難者を受け入れることを表明したスポーツ施設なども多く存在している。
もしも帰宅困難者になったら[編集]
無理な帰宅は控えて、勤務先や学校に留まるのが賢明である。どうしても徒歩で帰宅する場合は、見通しの良い道を選ぶようにし、寄り道はしないことが重要である。